マケイン議員が国防省報道官を「馬鹿者」呼ばわり [米国防省高官]

日本のどこかの政党のように「揚げ足取り」を得意技にするつもりはありませんが、イスラム国との戦いの実態を浮き彫りにしたような事案ですので、「idiot事件」としてご紹介します
23日付DODBuzz記事によれば
●マケイン上院議員はかねてより米国政府の「イスラム国」対応に批判的で、2年前にシリア国内が反アサド派とISIS原型グループにより混乱し始めた当時から、これらに抵抗する反政府グループに武器を提供すべきと訴えてきた
●そして最近マケイン議員は、現在のイスラム国と米主導多国籍軍との戦いを表現し、「イスラム国側が勝利を収めつつある」と公言し続けている

●同報道官は質問に歯切れ悪く「Well, I’m not going to — I would just tell you that we believe that — let me put it this way」とコメントをはじめ、「長い戦いとなる。困難なモノとなろう。反撃されることもあるだろう。勝利することあるが、部分的な敗北を記することもあろう」と対応したのだ
●更にKirby報道官は自身の対応が明確さを欠く事を認めるように、「誤魔化すつもりはないが、複雑な状況なのだ」と語った。
マケイン上院議員は「idiot」と

●米国防省はマケイン発言にコメントしていないし、同報道官もメディアに対し「ノーコメント」としている
●マケイン議員の事務所に問い合わせても回答はない
●当時米海軍の広報部長だったKirby少将は、昨年12月、ヘーゲル長官により国防長官の報道対応秘書官かねて主席報道官に命ぜられたが、パネッタ長官時代にも主任報道官を経験し、その前にはマレン統合参謀本部議長の報道対応補佐官も務めた経験豊富な人物である

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犬も食わない事件ですが、「イスラム国側が勝利を収めつつある」との直球発言に、報道官も言葉を濁さざるを得なかったのでしょう。
それにしても・・・「イスラム国」恐るべしです
あの残忍さと恐怖で統治を急速に拡大し、同時に世界から人を呼び寄せる魔力を持つ組織・・・。誰も予想しなかった急激な事態の進展に、ゲーツ国防長官の言葉を思い出しました
ロバート・ゲーツ語録62
(ゲーツ語録100選より:http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2013-05-19)
→ベトナム戦争以来、次にどこで軍事力を使用するかの予想において、我が国の指導者は完璧な記録を更新している。つまり完璧に外し続けている
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-07-1
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