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決定!女性の非操縦者が対中国航空作戦指揮官 [米空軍]

議会が承認!!! 
女性の非操縦者が対中国航空作戦指揮官に

Robinson2.jpg28日、太平洋空軍司令官に現空軍戦闘コマンド副司令官のLori Robinson中将が大将に昇任して就任することを上院が承認したと米空軍が発表しました
太平洋空軍司令官(PACAF司令官)は、太平洋軍が作戦を行う際、海軍の空母艦載機を含む航空アセットによる全ての作戦を指揮する指揮官となりますが、このポストに非パイロットが就任するのは初めてです

また、女性であるRobinson中将が大将に昇任すれば、米空軍で2人目の女性大将になります

先日は「噂」の段階でご紹介しましたが、太平洋軍は対中国作戦を担任する地域コマンドであり、太平洋空軍司令官はJFACCとして対中国航空作戦を指揮するポストです
遂に実現しました。感慨ひとしおです

なお、カーライル現太平洋空軍司令官は空軍戦闘コマンド司令官へ
また、現空軍戦闘コマンド司令官のMike Hostage大将は退役です


まんぐーすの勝手に推測(なぜ、非操縦者で女性が?)
Robinson.jpg●米空軍も対中国戦が「戦闘機VS戦闘機」ではないことを感じ、更に弾道・巡航ミサイルやサイバー・宇宙戦対処であり、被害を受けながらの戦いであることを「やっと認識」
●そこで、戦場全体を大きな視野でマネイジメントしてきたRobinson中将に「白羽の矢」を

●副司令官として中東やアフガンの航空作戦を経験し、今は米空軍戦闘コマンド副司令官として航空アセット特徴や運用に熟知している人材である点もポイント

●思いっきり「ひねくれて」考えると、対中国作戦の指揮官職は「ドロ船」だから、将来有望な戦闘機パイロットを配置して傷を付けられないから、オバマ大統領が推進する「女性登用」の目玉として「見栄えも良い」彼女を指名した

●今後、アジア太平洋諸国の空軍指揮官(ほぼ全員が戦闘機パイロット)から米空軍に「おねだり」が多くなることは確実だから、異質な、しかも女性指揮官を当てることで「ドライでクールな人間関係」を目指し、軍事的合理性に基づき作戦を仕切らせる
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以下は、Lori Robinson中将の紹介です
http://www.af.mil/AboutUs/Biographies/Display/tabid/225/Article/108119/lieutenant-general-lori-j-robinson.aspx
●1982年にNew Hampshire大学のROTC制度で卒業。「air battle manager」の道に進む
Fighter Weapons School管制部門の隊長やAWACS部隊の指揮官を歴任。
Robinson4.jpgイラク戦争の際は、約2千名を率い、B-1とKC-135とE-3からなる派遣飛行部隊の指揮官を務める

●2008年から統合参謀本部の兵力構成・資源監理部の副部長、2010年から空軍長官室の行政連絡官、2012年から米中央軍の空軍副司令官を経験
●2013年春から現在のACC副司令官を務める(写真は就任式でHostage司令官と)

●空軍Fighter Weapons Schoolの優秀卒業者、米海軍大学指揮幕僚コースで修士号
Brookings Institutionの客員研究員、ハーバード大の上級管理者コースを履修

「噂」段階でのご紹介記事
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-07-03

国防省での女性登用例
「米海軍初の女性大将」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-07-02
「国防副長官代理に女性が」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-12-04
「空軍長官に女性を起用」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-08-03
「国防省No3政策次官に女性」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-06-22

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