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再び嘉手納米空軍がグアム避難訓練 [米空軍]

米空軍は決して避難訓練とは言いませんが・・・

F-15C-Arctic.jpg20日付米空軍web記事によれば、米空軍嘉手納基地所属のF-15戦闘機、KC-135空中給油機、E-3空中警戒管制機等の一団が、6月16日からグアム島のアンダーセン空軍基地に機動展開訓練を行ったようです。
グアム島では、米本土からローテーション派遣中のB-52爆撃機との訓練等を行ったと米空軍は発表しており、勿論嘘偽りはないでしょう

しかし、かねてより指摘しているようにこのグアム派遣訓練の目的は、有事に嘉手納基地が中国から攻撃を受けそうになった場合の「避難訓練」と見るのが適当でしょう

日本としては、「避難先」のグアムから、B-52を援護しながらF-15やE-3が日本周辺に駆けつけてくれる事を期待したいのですが、中国の弾道・巡航ミサイルで即死状態になりかねない在日米軍基地や自衛隊の基地を当てには出来ないかもしれません

20日付米空軍web記事によれば
●嘉手納基地所属の第44戦闘飛行隊、第909空中給油飛行隊、第961空中管制飛行隊は、16日にグアム島のアンダーセン基地に展開した
●この移動訓練は、嘉手納基地に所属する部隊を母基地から移動した状態で戦力発揮させる訓練であり、米空軍の潜在敵脅威への対処能力を高める訓練である

Andersen AFB2.jpg●第44戦闘飛行隊長は「年間2~3回、このような移動展開訓練を行っている。時に演習に伴うものであり、単に移動する訓練の場合もある」と語った
●同隊長は、このような移動展開訓練では嘉手納には配備されていない大型爆撃機部隊と、いつもとは異なる訓練が可能となる
●また隊長は、このような訓練は米空軍部隊が基本とする展開先からの作戦実施の訓練にもなる
●更に展開先では、運用や維持整備に必要な装備が万全でない状況で作戦を行う必要があり、そのよう不自由な環境を想定した貴重な訓練である

●空中給油機部隊の幹部は「沖縄にとってのメリットは、米空軍航空機の飛行による騒音を減らせることである。多くの戦闘機が所在する嘉手納基地は、騒音も甚だしいが、戦闘機が展開訓練の際は少しは静かになる」との効果も説明した
●グアムに展開した部隊は、7月中旬まで同島で訓練を行う予定である。

まんぐーすの勝手な訓練シナリオ想像
沖縄の負担軽減だとか、沖縄の騒音軽減だとか、制約のない空域での訓練だとか、B-52との訓練だとか、理由はいくらでも並べられますが、一番の目的は「中国有事の緊急避難訓練」だと思います

missile-salbo.jpg中国の奇襲ミサイル攻撃が迫ったと判断した在日米軍は、嘉手納基地の米空軍航空戦力をグアムに事前に避難させた。
●予測どおり中国弾道ミサイルや巡航ミサイル、更にはサイバーや宇宙アセット攻撃で大きな被害を受けた嘉手納基地や西日本の自衛隊基地は機能を喪失
●グアムに避難した米空軍F-15等は、中国軍によるグアム島への弾道ミサイル攻撃が切迫しているとの情報を受け、B-52や空中給油機と一体となった弾道ミサイル掃討作戦(弾道ミサイル及び指揮統制システム)を短時間で準備実行することになった

その時たぶん自衛隊は???
●戦闘機にだけ投資していた自衛隊は、米軍がさっさと嘉手納を引き払っていく様子を目にし、あわてて戦闘機と操縦者を沖縄から本土へ避難させた

B-2Crash.jpg●「地元との関係」を理由に沖縄や南西諸島に残された地上勤務の自衛隊員は、「竹やり」のような貧弱な防空装備を使って仕方なく持ち場の防空に当たったが、多数の各種ミサイル攻撃と、後に続いた中国軍機の攻撃になすすべなく散った
●沖縄の自衛隊基地を早期に復旧し、本土に避難した戦闘機部隊を活用したいと考えた防衛省だが、「見捨てられた」との思いが強い沖縄残置の隊員間には既に「憎悪」の感情が渦巻いており、軍事部隊としての行動が困難になっていた・・・・

沖縄基地の機能復旧が厳しいと判断した防衛省は、本土の基地から活動しようとしたが、空中給油機は少数で、中国が電磁波領域も支配している状況になすすべがなかった
●「憎悪」を抱きつつ基地の復旧を命ぜられた沖縄残置隊員を尻目に、戦闘機とその操縦者は、何の役割も果たせず、地上で待機を続けるのだった・・・
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「嘉手納から米空軍避難訓練」
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-08-23-1

何度でもご紹介します。米軍の中国攻撃対処の取り組み
海兵隊の移転も「中国攻撃からの避難」の意味合いが強い政策です

「Wake島へ避難訓練」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-07-04-1
「グアムの抗たん性強化へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-04-30-1
「グアムで大量死傷者訓練」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-08-1
「グアム基地を強固に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-04-12

「テニアンで作戦準備」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-05
「米と豪が被害想定演習を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-08-02
「嘉手納基地滑走路の強化」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-09
「ブルネイの飛行場を確認」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-14

戦闘機数の維持だけに固執し、戦いの全体を考えず、何も出来なくなった我が空軍へ・・・
「戦闘機の呪縛から離脱せよ!」
http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2013-04-16
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F-35

非常によくできたシナリオだと思います。
戦闘機など地上にあるうちはただの鉄くずに過ぎないわけですから、我が方はせっせと長射程のSAMや巡航ミサイル等有事に鉄くずでは終わらない兵力へ投資すべきですな
by F-35 (2014-06-26 09:13) 

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