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イラクで米海軍FA-18が偵察飛行開始 [Joint・統合参謀本部]

FA-18 SH.jpg21日付Defense-Tech記事によれば、米国がペルシャ湾に派遣した空母George H.W. Bush艦載のFA-18が、イラク上空を「偵察任務」と称して飛行を始めたようです
記事によれば、この「偵察任務」は地上攻撃に向けた「地形習熟」の絶好の機会だそうです

一方で、イラクを南進中のイスラム過激派ISIS(Islamic State of Iraq and Syria)が、空爆の標的となる様な「目標」となるのかFA-18が対テロの役割を果たせるのか、には疑問の声もあるようです

21日付Defense-Tech記事によれば
George H.W. Bush.jpg米国防省高官によれば、米海軍の空母George H.W. Bushから飛び立ったFA-18が、イラク上空での偵察飛行を行っている。偵察飛行は、イスラム過激派ISISのバクダッド侵攻状況を監視する為に計画されている
●なお米軍は海兵隊の輸送艦Mesa Verdeもペルシャ湾に派遣しており、550名の海兵隊員とオスプレイ5機が同艦で待機している。これらは在イラクの米国民が緊急避難する際にも活用される

FA-18の目標照準用の光電カメラは、過激派組織の動き、補給ルート、兵器保管庫の状況を米軍やイラク軍指揮官に提供する
●Lexington Institute研究所のDaniel Goure副所長は、同機はISISの根拠地であるシリアからの兵員、物資、武器等の流入を国境で監視する役割を担うだろうと見ている

FA-18.jpg●「偵察任務」による飛行は、FA-18操縦者にイラクの地形や潜在敵目標に完熟させる効果があり、空爆任務が付与された際の準備にもなる
●しかし多くの専門家は、移動する過激派ISISの小集団を戦闘爆撃機で発見・攻撃することは容易ではない、と見ている

●Goure副所長は「なぜ無人偵察攻撃機であるMQ-1やMQ-9を活用しないのだろうか? このような任務の為に、多くのアセットを装備しているのに」と語り、過去10年間アフガン等で蓄積した過激派対処のノウハウを生かさないことに疑問を持っている
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イラクの情勢は非常に気になります。なにせ米軍は「ゼロサム」組織ですから、中東に肩入れされると、アジア太平洋が「薄く」なります
それにしても、今の中東混乱の元凶であるGeorge H.W. Bush大統領の名を冠した空母が展開とは、皮肉な巡り合わせです

IRAQ.jpg無人偵察攻撃機MQ-1やMQ-9を活用できないのは、周辺に機体を受け入れてくれる適当な国や領空通過を許可してくれる国を確保するのが容易ではないからだと思います

受け入れ国としてトルコやクウェート等湾岸諸国が考えられますが、イスラム過激化派を敵に回すこととなり、関係国政府にとって受け入れ決断は決して容易ではありません。時間が必要だと思います

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コメント 1

coj21

「中東混乱の元凶」は息子の方では?
by coj21 (2014-06-27 05:29) 

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