F-35:米国は購入機数維持を約束できない [亡国のF-35]

いよいよ予算の強制削減が回避不可能との認識が米国内で共有されてきたのか、調達機数維持のための「村の掟縛り」が飛び出しそうな雰囲気になってきました
一方でロッキード社幹部は価格に関し、「企業努力の範囲は精々2割」と開き直り、それでも3000機以上はほぼ確実と笑いが収まらないご様子です。ソフト開発の話題も付け加えましたが、そんな話も霞む米国からの「機数を確約できない」発言です
F-35:米国は調達予定機数維持を約束できない

●同委員会でFrank Kendall国防次官(調達担当)は、予算の強制削減に直面している米国は調達予定機数の維持を「約束できない:can’t make a firm commitment」と語った
●同次官は「他国も同様の財政問題を抱えているが、購入機数の安定の必要性(the need for stability)には皆が合意している」と委員会後の記者会見で語った
●そのため委員会では、「生産機数の削減は、単価上昇に直結するので」、「各国計画機数を予定通り購入した際の価格インセンティブ」について検討した、とKendall次官は説明した。
●同次官はまた、米国としてはコスト削減のため、複数年契約も視野に入れていると語ったが、同時に「検討を始めたばかりである」とも語った。
●委員会では、「Block 4」以降の生産ロットに関する「next round of improvements」についても議論が行われた
F-35価格は生産機数で8割決定

●米軍と開発パートナー国、更に海外購入国の購入計画機数を総計すると3000機以上になり、計画通りに進める国が増えてきている、とも同女史は語った
●更にMartin女史は、3000機は控えめな数字で、例えば韓国の40機は最終的な機数ではないし、イスラエルも計75機のうち19機しか発注していないと付け加えた
●そしてMartin責任者は「F-15やFA-18やF-16を使用している全ての国は、潜在的なF-35使用国である」、「いずれは後継機が必要になるF-16が、世界には4500機もある」とも述べた
●「米国政府が許可すれば、わが社はどの国にもF-35を販売する」、「2010年代末までには、F-35の価格を第4世代戦闘機レベルにまで低下させる」と語った
おまけ:ソフト開発は6ヶ月遅れ

●一方Kendall国防次官は、海兵隊用のソフト「2B」と空軍用の「3I」については計画通りだと語った
●遅れている海軍用「3F」に関し同次官は、仮に「3F」が遅れても、海軍F-35の運用開始が遅れるとは限らない。海軍の選択だが、「2B」や「3I」を使用して運用開始することも可能である
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Kendall国防次官の「計画機数を予定通り購入した際の価格インセンティブ」が気になります。
消費税増税の前に駆け込み需要を企業があおった様な、いやぁ・・・な気分にさせられます。Martin女史の薄ら笑いも加わって・・・
本当に日本国内でF-35の報道がなくなりました。自民も民主も、同じ穴の狢だもんなぁ・・・
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