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Googleが国防予算での開発を回避 [ふと考えること]

Google-Andy.jpg最近Googleでは、元Android責任者であり現在「Google X」所属のアンディ・ルービン氏率いる「Robotics Projects」が、次々とロボット関連企業を買収して話題となっています。

これまで明らかになっているだけでも8社を買収している模様で、その動向に注目が集まっています

そんな中、25日付Defense-Techは
Google-SCHAFT.jpgグーグルは国防省の予算で仕事をすることを望まない。グーグルは国防省と契約のある参加会社2社を持つ企業だが、少なくとも一つのロボット研究開発において、DARPA(国防高等研究庁)の資金提供を受けない選択をした

●Schaft社というグーグルが買収したロボット企業が、災害現場等で自力2足歩行により障害物を回避してバルブの開閉を行うようなロボット開発分野において、DARPAの提案コンテストで優勝した。
●DARPAの発表によると、グーグルとSchaft社はDARPA計画から逃げ出しはしなかったが、自己資金での開発の道を選択した。2013年に3.7兆円を稼いだ企業でもあり、軍の影響力から距離を置き、自社の開発における主導権を選択したように見える

昨年12月にグーグルが買収した(より軍事色の強い)ロボット企業Boston Dynamicsは、DARPAが計画する多くの装備開発を支える企業である
●同社が開発しているロボットには、荒れ地を4足歩行して物資を輸送する「Big Dog」、センサーを備えた4kg程度の重さで屋根まで飛び上がれる「Sand Flea」、ウサイン・ボルト並みの速度で4足走行する「Cheetah」等々がある。

Google X.jpg●既に軍事面で重要な役割を果たすBoston Dynamics社をグーグルが傘下に入れたように、仮に今後もグーグルが先端の軍事開発企業を「摘み取っていく:cherry picking」とすると、これは軍事技術の発展に繋がるのだろうか?
グーグルが軍よりもイノベーションに優れているのは明らかだが、仮にグーグルが軍と協力したくないと言えば、グーグルによる技術革新の恩恵を前線の兵士達は享受できるのだろうか?

GoogleによるBoston Dynamics買収関連報道
2013年12月:Boston Dynamicsの製品紹介も)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1312/15/news007.html
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グーグルと聞いて、「グーグル検索」や「G-mail」程度のイメージしかない「まんぐーす」にとり、ロボット企業を多数買収するグーグル戦略は「?」ですが、豊富な資金力と発想豊かな人材が集まるグーグルがロボット開発を行うことで、我々の生活が「より刺激的」になるのでしょう

Boston Dynamics.jpg一方、あっさりと「イノベーションで軍よりグーグルが上」と記事にされた世界の国防省や老舗軍需産業にとって、これは頭の痛い問題かもしれません。
今後の新兵器関連技術が、グーグルやamazonやSoftBankから生まれるのかもしれません。

「映像:ロボットがボルトに勝つ!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-09-08-1

驚きの映像シリーズ
「イラン人質救出準備秘話」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-07

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