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トマホークの移動目標対処力向上 [Joint・統合参謀本部]

tomahawk3.jpg2月19日、トマホーク巡航ミサイルにより迅速に頻繁に、目標情報や飛翔ルートの変更」を送信して処理させる試験が米海軍によって行われ、成功した模様です。

高密度に情報を電波に乗せ(?:With a higher radio throughput)、かつミサイル側の受信装置や情報処理装置を改良することで可能になる様で、今後米海軍が保有する約3000発のミサイル定期検査に併せて改修が行われるようです

先日は、米海軍とRaytheon社が、トマホークの貫通力と目標識別能力の向上に取り組む様子をご紹介しましたが、立て続けにトマホーク改良に関する話題が発信されています。
中国A2ADへの対処を考えれば、より遠方からより精密には当然の流れであり、今後もこのような取り組みが続くのでしょう・・・

「貫通力と識別力向上へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-02-15

3日付Defense-Tech記事によれば・・・
Tomahawk Block IV.jpg●2月19日の試験に関しレイセオン社のトマホーク担当責任者は「トマホークとの通信は非常に慎重なタイプのコミュニケーションであるが、情報量が高密度の電波により、繰り返し送信し、ミサイルが受け取る方式である」と説明した
●更に同責任者は「このようにミサイル誘導に関する指揮統制情報の送信迅速化は、兵器が移動する海上及び地上目標を発見、追随、修正、破壊する能力を向上させるものである」と付け加えた

●現有のトマホークBlock IV型の場合、これまでは飛翔中に一度目標情報を更新することが一般的だったが、今回試験で確認された技術進歩により、今後はより頻繁に目標情報を更新変更できる
●今回の試験では、ミサイルは「sea-skim mode」で海面を這うように飛翔し、目標を捜索追尾する飛行中に目標情報の更新を受けた

現有のBlock IV型は既に、ミサイルのセンサーで撮影した映像をリアルタイムで送信する機能や、目標周辺上空で空中で待機し、周辺の無人機から目標照準データを受け取ることまで可能になっている
Tomahawk Block IV2.jpg●また、GPS誘導だけでなく、センサー映像とデジタル地図情報を照合しながら飛行することも可能である。更に、GPS妨害に強い受信装置や自立航法装置、GPS使用不能環境でも機能を果たすように設計されている

●海軍は、2004年から配備が始まった寿命約30年のBlock IV型を約3000発保有しており、それらが寿命の中間時点(2017年から19年)で受ける機能確認検査にあわせ、今回の試験で確認された新センサーと通信装置を搭載する予定
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集団的自衛権の話やグレーゾーン法規の整備は勿論重要です。
でも、そんなレベルの対処を行うとすれば、事態は一気にエスカレートする可能性が高いと考えるのが軍事の常識でしょうし、そのための備えはセットで考えておくべき必要があります。

弾道ミサイルや巡航ミサイル・・・当然考慮されるべき装備だと思います。

トマホーク関連の話題
「貫通力と識別力向上へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-02-15
「2000発発射を祝う」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-08-05

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コメント 1

ユロ

弾道ミサイルや巡行ミサイルは、魅力的な装備ですけど、アメリカは日本が装備するのを許してくれるでしょうか?
by ユロ (2014-03-15 07:07) 

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