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国防省が主担当のオバマ「innovation institutes」 [米国防省高官]

Obama-inno.jpgオバマ大統領が昨年の一般教書演説で設立を宣言した官民共同の製造業革新の拠点が「innovation institutes」ですが、25日、国防省が主導する2箇所の拠点がオバマ大統領から発表されました。

「innovation institutes」は、先端研究と製品製造の間を取り持つ拠点を狙いとしており、オバマ大統領が昨年の教書演説で、国防省、エネルギー省、商務省、NASA、国立科学基金の5機関にアイデアを競わせると発表していたところです

既に1月には、エネルギー省が主導する「次世代エネルギー:Next Generation Power Electronics Manufacturing」の拠点が、ノースカロライナ州Raleighに設けられることが発表されていましたが、計3箇所設置予定の拠点の残り2つが決まったわけです
そんな簡単に「シナジー効果」が生まれるのか「?」ですが、国防省が2/3も関与するのでご紹介します

24日付DODBuzzによれば・・・
Obama-innovation.jpg●国防省がリードする2箇所の「innovation institutes」は、シカゴとデトロイトに設置され、それぞれに約70億円が投資される。
シカゴの拠点はデジタル製造と設計技術(digital manufacturing and design technologies)を中心にし、デトロイトは軽量&最新金属製造(lightweight and modern metals manufacturing)に焦点を置く

●この官民共同の試みのため、政府機関、企業、大学、訓練機関で構成されるコンソーシアムが形成され、先端研究と製品製造の間のギャップを埋めるため協力する
シカゴ拠点には73の企業、大学、研究機関やNGOが参加し、イリノイ大学研究所が統制を執る。デトロイト拠点では約60の各種組織が、EWIとの製造企業の統制で軽金属の分野に取り組む。

●例えばデトロイトの拠点では、仕掛け爆弾に耐えうる装甲車を、ヘリで輸送可能な重さで製造可能になるような軽金属の技術革新が考えられる。
ホワイトハウスはこの取り組みを、オバマ大統領が宣言した「2014年は行動の年」を具体化し、新たな質の高い雇用を生み出して経済を改善させる契機と位置づけている

●また、関係の良くない議会との交渉を経る必要なく実行可能な雇用及び経済対策として、オバマ政権は期待している 
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obama.jpgこのDODBuzz記事には、数多くの「手厳しい」読者コメントが寄せられており、特に60~70もの企業や研究機関が、有機的に協力出来るかについて大きな疑問があがっています
また、オバマ大統領の地元である「シカゴ」が選ばれた点にも、「我田引水」の批判が巻き起こっています

政権としては、自動車産業や製鉄などの基幹産業が崩壊して衰退する都市の活性化を意図したのでしょうが、転がして行くのは容易ではなさそうです

先行するエネルギー省の取り組み
http://energy.gov/eere/articles/president-obama-announces-new-public-private-manufacturing-innovation-institute
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