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米軍と海空自が防空&ミサイル防衛演習 [Joint・統合参謀本部]

米空軍幹部「日米の防空&ミサイル防衛作戦融合に大きな進展」

IAMD2.jpg21日付米空軍web記事によれば、ハワイの米軍ヒッカム基地で約1週間にわたり「IAMD Wargame V」と呼ばれるミサイル防衛演習(図上演習)が行われ、米陸軍、米海軍、米空軍、米海兵隊と海自及び空自の代表団が参加した模様です

米空軍の第613作戦センターに参加者が集結し、米空軍代表のPottinger少将によれば「同盟国の日本とIAMD(Integrated Air and Missile Defense)の融合を強化することに大きな進展があった」そうです

21日付米空軍web記事は・・・
●日本からは、航空自衛隊のマスコ少将(計画作戦部長)と海上自衛隊のサカイ少将(第一護衛艦隊司令官)が率いる防空及びミサイル防衛計画チームが参加した
5日間の非常に迫真性の高い(high fidelity)演習は、米海軍大学の「Gravelly Group」が司り、自衛隊と米軍に一連の模擬シナリオを与えた
●多くの参加者にとって、太平洋地域の同盟関係者が一堂に会して演習するのは初めてであり、与えられた実戦的な訓練機会を通じ、ミサイル防衛計画に資する知見や教訓が得られた

IAMD.jpg●Pottinger少将は「前回の同演習を引き継いた演習であり、日米両軍が協力する機会や米軍内の統合訓練の機会を与えてくれる演習である」とその価値を語った
●また同少将は「本演習の目的は、アジア太平洋地域の安定と安全保障を推進するため、2国間の(軍事的)融合を更に進めることにある」と説明した

2つの言語間で意思疎通を行う点に関し、全く「模擬」のない状態で演習が行われたため、航空自衛隊参加者の高い英語能力にもかかわらず、ミサイル防衛の進捗の早さや専門用語の難解さや複雑性もあり、鍵となる通訳の役割が2国間に不可欠であることが分かった
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「IAMD Wargame V」ということは5回目の演習ということでしょうか? タイムリーで素晴らしい取り組みだと思います
記事には「中国」との言葉は「全く」出てきませんし、米軍も中国とは口が裂けてもいえないのでしょうが、IAMDでアジア太平洋地域で・・とくれば、対象国が中国であることは明確です。

PatriotMS.jpg本演習が「ran by」米海軍大学であることが素晴らしいです。米海軍大学(Naval War College)は、多彩で有能な若手研究者を中心に、精力的かつ素直な目で中国軍動向をフォローしており、脅威の変化を的確に指摘できる数少ない公の機関です

しかし「航空自衛隊参加者の高い英語能力にもかかわらず」とは恐れ入りました。 参加者の英語力が高いと書きながら、「通訳」が鍵で必要不可欠と文章を結んでいますが(笑)・・・

太平洋空軍司令官が語る
→「敵による我が指揮統制システム攻撃にどのように対処すべきだろうか? 私のスタッフはこの検討に多くの時間を割いている。地域関係国の会議で、IAMDの困難な課題となるだろう」
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-01-06

「中国空軍と弾道ミサイル部隊の状況」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-02-02
「世界共通の中国軍事脅威観」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-30
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