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世界一の親日国で恩人:急成長のスリランカ [ちょっとお得な話]

Sriranka.jpg13日夜、テレビ東京が毎週月曜日の夜10時から放送中の「未来世紀ジパング」で、「知られざる親日国シリーズ」として「スリランカ」を取り上げました。

私は知りませんでした・・。番組が「世界一の親日国(+恩人)」&「勤勉で手先が器用」&「内戦終結で経済大躍進中」&「町が綺麗で日本人が暮らしやすい」と説明し、コメンテーター全員が「知るべきなのに知らなかった」と驚きの声を上げた国です。

番組が取り上げたスリランカ概要
●インドの南端近くに位置する島国(面積は北海道の8割)で人口は2000万人 かつてセイロンと言われ、仏教徒とヒンズー教とイスラム教徒が共存。2010年には米国人が行きたい未知のリゾートNo1
2009年まで26年間続いた内戦が終結し、その潜在能力を知る海外資本が殺到。2010年以降、年率8%程度の経済成長が継続。町中は外国資本ホテル等の建設ラッシュ

Sriranka2.jpg●原料の「土」を求めてきた高級陶磁器メーカー「ノリタケ」は、スリランカ人の勤勉さと手先の器用さに注目し、製造から絵付けまでの完全生産体制を確立し、世界中から購入者が
●同様に紅茶を求めてきた「KIRIN」も、その優秀な人材に投資を本格化
スリランカの学校では、日本や日本語について勉強する姿が。英語能力は高い国だが、英語教材に日本の話題がよく登場。

●また日本研修経験がある人材が持ち込んだ「KAIZEN」や「日本のモノづくり」を見事にやっているスリランカ企業が多い
●また、日本から進出の造船会社責任者は「スリランカ価格で日本製の水準が提供可能」と断言

●東南アジアにはASEANがあるが、ASEANの人口は6億人。一方、スリランカを含む南アジアには、インドとかバングラデシュを含む8カ国が加盟し、人口17億人の市場規模と自由貿易協定を有するSAARCがある
●このエリアを狙うのに、スリランカはちょうど真ん中。日本企業にとり、インド洋経済圏に入る重要な戦略拠点になる。町が綺麗で安全で、気候や食材等も日本人が暮らしやすい土地柄も魅力


「日本人が知らない」スリランカの恩
Jayawarda.jpg1951年のサンフランシスコ講和会議での事。WW2で日本と戦った国から、賠償請求や分割統治の案が出されていた。その会議で、当時のスリランカ(セイロン)代表だった大蔵大臣が、、「日本の掲げた理想に独立を望むアジアの人々が共感を覚えたことを忘れないで欲しい」、「憎しみは憎しみによっては消えない。愛によってのみ消える」と演説
●その演説は全世界に報道されて話題となり、会議の雰囲気を一変させ、日本分割回避に導いた。スリランカは戦後、日本と最初に外交関係を結んだ国となった。この当時の大蔵大臣こそ、その後スリランカの初代大統領になったジャヤワルダナ氏である。

●ジャヤワルダナ大統領として来日した際、「外国の統治の下では、(スリランカや植民地下の)信仰や言葉、慣習などはほとんど消え去りそうになっていました。私達だけではなく、西欧の帝国主義の下で同じような運命によって苦しんでいる全てのアジアの国民達は、(西欧の列強と戦い、時に打ち負かしていた)日本を称賛し尊敬していたのです」と宮中晩餐会でスピーチした
●同大統領の死後、遺言により、両目の角膜の一つはスリランカ人に移植され、もう一つは日本人女性に移植されている。その後も角膜提供の運動は同国にあり、日本にも3000以上の角膜が提供されている

サンフランシスコ講和会議での演説概要
http://d.hatena.ne.jp/jjtaro_maru/20110528/1306588807

同大統領来日時の宮中晩餐会スピーチ(1979年9月)
http://benkyotaro3.blog17.fc2.com/?no=3
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そのほか、スリランカを表現すると
Sriranka3.jpg●インド洋の我が国シーレーン上の要衝、地政学上重要な位置にある国。
独立後一貫して選挙により政権交替が行われている民主主義国。
●民族紛争を抱えつつも、経済社会開発に自助努力を続ける国。
識字率、教育水準が高く、良質な労働力を有し、経済発展の可能性が高い国。

気になるところは、ご多分に漏れず、ここでも中国のプレゼンスが急拡大しており、かつて日本が一番であった援助額で、中国が一番になっていることです(ちなみにインドが2番で、3番は日本)
高速道路など多くのインフラが日本の支援で出来ていることが、スリランカでは広く認知されているようですが、今後の中国の動向が気になります。

でもとりあえず、ジャヤワルダナ大統領(Jayewardene)の名前は覚えておきましょう

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