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F-35CがUCLASSを管制下で空中戦? [Joint・統合参謀本部]

x47B_uclass.jpg20日、米海軍の航空戦担当少将が記者団に対し、紆余曲折の空母艦載無人偵察攻撃機(UCLASS:unmanned carrier launched airborne surveillance and strike)要求性能について語りました。
2006年頃のハイエンド要求から昨年後半以降はローエンド路線に向かっていたUCLASSでしたが、今再び準ハイエンドに落ち着こうとするUCLASSです。

でも、少し嫌な予感がします・・・。大型で、給油機能を持ち、ステルス性は多少犠牲に、空対空ミサイルを搭載し、F-35Cの管制を受けて戦闘機を補完するような・・・
何か迷走感が漂ってきました。海軍パイロット族の「組織防衛」のにおいがプンプンします

Mike Manazir海軍少将は
Manazir.jpg●UCLASSの要求性能は半年前の段階より進化し、より大きく、より能力の高いモノを目指す方向にある。「重量は7万から8万ポンドで、F-14サイズ」を考えている。(注:X-47Bは4.4万ポンド)例えば想定されるUCLASS設計の一例では、FA-18よりも2.5mも長くなる
●皆さんは空母離発着のISR機のイメージを持っているかもしれないが、それ以上を考えており、センサーや搭載兵器を増やしてより大きなISRや攻撃能力を持たせたいと考えている。

●考慮中のUCLASSサイズからすれば、要求を満たすためにエンジンは2つ、又はPratt & Whitney F135エンジンが必要になる可能性がある。MQ-1プレデターのような航空機ではなく、大きく重く14時間程度飛行可能な能力を想定している
●また、空中給油母機としても考えている。F-35Cのような戦術戦闘機の行動範囲を延伸させるために、2万ポンド程度の燃料を他機に提供しても7.5時間在空可能な機体を求めたい
●ただし、UCLASSにはF-35Cほどのステルス性は希望していない。敵の首都上空の脅威をかいくぐる事を期待はせず、ある程度敵の脅威に耐えてくれればよいと考えている

Manazir2.jpg●その代わりにUCLASSには、「空飛ぶミサイル庫」として、空対空戦闘でのウイングマンとして、FA-18やF-35Cの火力を補完する役割を想定している。
●意志決定者であるF-35C編隊長やE-2Dの管制を受け、有人戦闘機とともにAMRAAMを満載して行けるところまで進出する事を想定している。
●そこで海軍は、現時点でF-35Cに期待している「combat ID:戦場識別」能力を厳しい環境下でUCLASSに期待できないか、センサー能力の検討を継続している。

●UCLASSが、現在有人機が果たしている任務の、どの部分を担うかについては引き続き検討中である。
2030年までには、海軍がUCLASSの運用経験を積み、その能力が空母航空戦力に何をもたらすかを組織としてよりよく理解できるだろう
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これが米海軍の「director of air warfare」である少将の発言です。ちょっと信じられません・・・唖然、呆然、目の前真っ白・・
まんぐーすの第一印象は、空母艦載有人機の操縦者やF-35Cの調達数に「負の影響」を与えないため、UCLASSには程々の仕事しかさせたくありません、と主張しているような運用構想であり要求性能です

X-47BFlight2.jpgF-35Cの管制を受け、「robotic wingman」として空対空戦闘を戦う・・・大丈夫でしょうか? 頭の検査を受けた方がよいのでは・・と思います

以前、UCLASSの要求性能を下方修正しようとしたウィネフェルド統合参謀副議長の「男気」に感服したと書いたら、「副議長は空母戦闘機パイロットだから、職域防衛的発想に要注意」との主旨のご忠告頂いたことがありました。
正にご忠告通りの展開かもしれません・・。

関連の過去記事
「UCLASSの要求性能復活?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-11-14
「夢しぼむUCLASS」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-09-21
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