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次期練習機T-Xは最低2年は凍結 [米空軍]

T-38 two.jpg13日、米空軍のRand教育訓練コマンド新司令官は記者団に対しT-38ジェット練習機約350機の後継機となる「T-X」計画について、「懸命に要求性能等について検討中で、空軍司令部とも相談しているが、2014年度と15年度予算には組み込まれない」と明言し、軍需産業関係者をがっかりさせた模様です

この種の練習機は世界中の企業に製造可能性があり、韓国やイタリアも米企業と組んで参戦予定である等、世界を巻き込んでの「大混戦」が予想されているからです。

しかし、ついこの間までは、「T-38練習機に多数の亀裂が見つかった」等の「のろし」が多数あがっていたのに、急に大人しくなった新司令官(10月就任)です。
それもそのはず、記者に語った場所が100機目のF-35完成披露記念式会場であり、間違っても「F-35のために後回しになった」なんて言えない環境だったからです・・・たぶん

Robin Rand大将は記者団に
Rand.jpg●私のスタッフが懸命に要求性能や必要数等について検討中で、既に空軍司令部とも相談を始めている。ウエルシュ空軍参謀総長に私が最新状況を説明する機会を調整しているところである
2014年度や15年度予算には組み込まれない。なぜならまだ準備が出来ていないからである。しかし申し上げておきたいのは、参謀総長からタイミングについての指示を頂くことになる点である

●(記者団からの新規設計なのか既存航空機を活用するのか?との質問に、)細部には言及できない。私は操縦者養成に必要な要求項目を「ボス達」に伝え、もしボス達が私の意見を求めれば答えるまでだ。私の責務は教育訓練コマンド司令官としてT-Xの要求性能を上申することにある。最終判断はボス達が決める
●(2023年か24年にT-Xが運用開始する計画になっている模様のか?)T-Xが運用を開始しても、T-38の機体寿命は残っている可能性があり、恐らく敵機役などで操縦者の訓練に貢献するだろう。いくつかの改修を終えたT-38はまだまだ訓練に貢献できる

17日付Defense-Newsは候補機について
Hawk Advanced Jet Training System, a joint program of BAE Systems, Northrop Grumman, L-3 Link Simulation & Training and Rolls-Royce
●Lockheed Martin’s offering of the Korean Aerospace Industries T-50
T-100, a collaboration between General Dynamics and Italy’s Alenia Aermacchi
●追加で今月、BoeingとSaabが組んで、新デザインを検討すると発表
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T-38A_Talon.jpg「しかし申し上げておきたいのは、参謀総長からタイミングについての指示を頂くことになる点である」との部分は
「But that’s what I want to pin down — get a vector from [Welsh] on when we can have good dialogue on this」を訳したモノです。

でも・・・ほんとうについ最近までは、T-Xは緊急の課題であるとか訴えてたんでけどねぇ・・・
航空機の寿命なんてモノは、かなり恣意的に決められるモノなんでしょうか・・・

T-38練習機関連の過去記事
「米空軍T-38練習機の後継争い」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-01-30
「ボーイングがT-38後継を語る」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-10-18
「T-38に亀裂やトラブル多発」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-20-1
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