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成果無し?:豪新政権で初の米豪2+2 [ヘーゲル国防長官]

US-AU 2+2 2.jpg20日、9月の選挙で豪政権が6年ぶりに自由党に政権交代して初めての米豪「2+2」がワシントンで開催され、共同記者会見が行われました。

しかし具体的成果発表は何もなく、「拘束力のない:nonbinding」な声明に署名しただけとのこと。ケリー米国務長官は「今後、交渉を加速させる」と記者会見で述べましたが、何となくスッキリしない豪新体制での「2+2」だったようです

それでも成果を強調している米国防省web記事をご紹介します

ヘーゲル国防長官は記者会見で
US-AU 2+2.jpg●豪はNATOではないアフガニスタンでの戦いの貢献国である。米国民は豪国民の貢献に感謝し、その豪軍兵士の犠牲に敬意を表する
●これまで米海兵隊は2個中隊がダーウィンでのローテーション展開を行い、米空軍は共同訓練を増加させた。来年、ダーウィン周辺の海兵隊ローテーション部隊規模を1100名に拡大する。この拡大について豪と再確認した

●米軍のローテーション配備は、アジア太平洋地域での方針である「geographically distributed」「operationally resilient」「politically sustainable」をより強化するプレゼンスである。
12月には、兵力配置や更なる協力強化のための「binding agreement」に向けた交渉を開始する。

●また、両国はサイバーや宇宙分野など新分野でも協力を進めており、本日はジョンストン豪国防相と宇宙監視望遠鏡を豪西部に(米国から)移設する合意に署名した
●この望遠鏡は、宇宙の物体の位置を正確に探知し、追跡し、識別する能力を持つモノで、従来の宇宙協力を強化するモノである

ちなみにケリー国務長官は
US-AU 2.jpg●両国は今現在もフィリピンでの災害対処に取り組んでいるが、地域の安全保障上の課題である北朝鮮の非核化を含む問題を議論した。またシリアでの紛争を政治的に解決する努力についても議論した
●更にイランの核兵器の脅威についても受け入れ可能で建設的な合意に関し、また中東和平の努力方向についても議論した
●また米豪の4名がそろってアーリントン墓地で戦没者の追悼に訪れ、アフガンでの両国の取り組み努力に敬意を表した
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豪政権が変わった直後なので、単に顔合わせだったのでしょうか? それとも、事前の事務方の調整が不調だったのか?
トニー・アボット新首相は、選挙前には国防投資に積極的だったと聞いていたのですが、就任後に路線を変更したのでしょうか?

ケリー国務長官のアジアへの無関心ぶりは、上記記事にも現れているような気がしますが、「2+2」全体の雰囲気が気になりました

「豪新政権は国防費増へ!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-09-18-1

「ラッド首相が海軍を北へ西へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-08-28
「宇宙監視レーダー移設合意」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-11-15
「米豪関係のミニ分析」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-09-12-1
タグ:米豪2+2
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