SSブログ

UCLASSの要求性能復活か? [Joint・統合参謀本部]

X-47B Roosevelt2.jpg12日付海軍協会web記事が、今後4つの企業に提案を募る予定の空母艦載無人偵察攻撃機(UCLASS)の要求性能に関し、一時はウィネフェルド統合参謀副議長の指示で「下方修正」したモノが、高い脅威下でも活用できるレベルに復活しつつあると報じています。

9月には提案要求書が4企業Lockheed-M, Boeing, N-Grumman and General Atomics Aeronautical Systems)に提示する予定だったモノが、2014年の第2四半期にづれ込むだろうとの予想も述べられています。
また、とりあえず24機を調達して空母4隻分を確保したいといった、海軍少将の少し具体的な話も含まれており、興味深いのでご紹介します。

記事「海軍がよりタフなUCLASSへシフト」は
●UCLASSの要求性能は、2012年12月に統合要求監視委員会(JROC)でウィネフェルド統合参謀副議長が主要な要求値の「緩和」を求めて以降、議論が紛糾しており、海軍トップのグリーナート大将も不快感を表明していた

X-47B Roosevelt.jpg●海軍航空システムコマンドのUCLASS計画責任者Mat Winter少将は10日「我々が求めているのは、大きな改修無しに、容易な脅威下から厳しい脅威下にも対応できる拡張能力を持った航空機設計であり、費用対効果的にも優れたモノである」と述べた。
●また同少将は「設計要求には、どの程度の脅威環境を想定するかや、空中給油機能の追加についても表現されるだろう」と語った
●同少将は要求値イメージについて「空母1隻から戦術的に有意な距離で常時2個ポイントの連続哨戒が可能で、軽易な攻撃能力を有するとの要求は固まっている」、また「初期の運用開始時には軽易な脅威下で軽攻撃が可能で有るレベルを求め、厳しい脅威下で運用可能な拡張性を確保する」と語った

●同少将はまた「提案要求書の案は海軍首脳の最終確認を受けており、12月中旬には企業との調整には入れるだろう」と7日の記者会見で述べていた
●あくまでも現時点での予定であるが、提案要求書の案は企業との協議を経て修正され、軍の最終確認を経て2014年度第2四半期に正式に発出される予定である。4企業の案から一つの提案に決定するのは、2015年度の第一四半期になると同少将は述べた
●機種の最終決定後に運用開始時期を煮詰めるが、「現時点では2019年から2021年になるだろう」と同少将は語った

●海軍のとりあえず空母4隻分24機を2020年までに装備し、その後は今後検討としており、会計検査院や議会軍事委員会や産業界を困惑させたが、要求値の上方修正はこれらの雰囲気を変えるだろう


UCLASSのデモ機X-47Bの試験状況は
11日付Defense-Techによれば
x-47b-folded-wings.jpg●今年の夏、空母ブッシュで無人機として初の離発着に成功したX-47Bが、予算を得て試験を継続することとなり、空母ルーズベルトでより困難な環境下での試験に臨んでいる
●空母ブッシュでの試験は空母への離発着の基礎を確認する内容であったが、今回はより困難な海上環境を想定した試験で、例えば、様々な方向からの強風や波を想定している

●また空母への着陸設置ポイントについて、誘導地点とのズレや拘束ワイヤーとの関係から精査する。
●海軍の担当将軍は試験について、3つの要素、つまり「air vehicle itself」、「空母自体の無人機運用への対応:甲板や操作装置」、「無人機誘導システム」だと説明した

●UCLASSの要求性能は精査中だが、速度は音速未満で4万フィートまで飛行でき、航続距離(行動半径?)が2000NMを想定している
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

Winnefeld.jpgフル要求のUCLASSが見たい気持ちは強いのですが、予算状況や統合の視点から、海軍大将であるウィネフェルド統参謀副議長が海軍の要求装備に「待った」をかけた「男気」に感服していたところでした
ですから、今回の要求性能「上方修正」の動きには複雑な思いがあります。

統合参謀副議長は難しい仕事です。出身軍種の利害を離れ、統合の観点から「言いたいけれど、誰も言わない」指摘をするのがその役割で、特に予算や装備品要求についての統合レベルの議論を取り仕切るのが仕事のようですから・・・。

cartwrite3.jpg前任のカートライト副議長も「吠えて」ました。空軍の将来爆撃機要求に最後まで反対し「核兵器を搭載するから有人バージョンを残すべきだと空軍は主張するが、ICBMに有人型はあるのか? との問いに答えてくれる空軍幹部はいない」と記者会見で皮肉たっぷりに語っていました

「次期爆撃機に有人型は不要」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-16-1
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 2

fj197099

しかしウィネフェルド大将が海軍パイロット出身と聞くと少しがっかりする話ではありますが…。有人機を守るという部分利益追求の発想でないことを期待します。
by fj197099 (2013-11-21 00:31) 

まんぐーす

なるほど・・・そういった注意深い視点も重要ですね!
by まんぐーす (2013-11-23 16:44) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0