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マケイン議員「F-35は国家最大のスキャンダルの一つ」 [亡国のF-35]

McCain.jpg19日、次期空軍長官等の候補者を審議するための上院軍事委員会が開催され、元共和党大統領候補で、国防関係の重鎮で、先の訪日時も安部総理や防衛大臣と単独で会談した超大物上院議員がF-35に関し、「依然として国家最大のスキャンダルの一つ」と酷評しました。
また同公聴会では女性空軍長官候補者に対し、空軍内の大問題となっている「sexual assault:性的暴行」防止策について、厳しく問いただしています

同議員は、米海軍操縦者としてベトナム戦で捕虜となり、拷問等に耐えて生還した「米国の英雄」ですが、国防行政に関する視線は大変厳しく、昨今の厳しい財政状況下、現場を犠牲にするようなペンタゴンと企業の「なれ合い」を許せない熱血漢です。

マケイン議員が来日時、数名の超党派の国会議員が夕食を共にしたようですが、マケイン議員の薫陶を受けた議員の皆さんには、日本のF-35問題に正面から取り組んで頂きたいものです!

19日付DODBuzz記事によれば
James.jpg●オバマ大統領が次期空軍長官候補に指名したDeborah Lee James女史とのやりとりでマケイン上院議員は、「度重なるコスト超過で失望以下の状態にある」と表現し、「最近多少のコスト低減傾向が見られるが、国民の血税支出の観点から、依然として国家最大のスキャンダルの一つ」と断罪した
James女史が国防予算を巡る不透明な醸成が諸計画を難しくしていると対応すると、米海軍の新型空母フォード級も2000億円のコスト超過だと怒りが収まらなかった

●マケイン議員はまた空軍内の「sexual assault:性的暴行」が依然収束の方向になく、逆に空軍司令部の同問題対策室長が、5月にペンタゴン近傍のストリップクラブ前で女性暴行で逮捕された事案や、独駐留第3空軍司令官が部下中佐の女性暴行事件をもみ消そうとした事案などへの対応を問いただした
●同議員は「本委員会は、本問題があなたの優先的業務であり、あなたが事案の減少と米国民の信頼回復に向けた対処計画をもって来てくれると信じて良いか?」と質問した

McCain3.jpg●James女史は「本問題は私の最重要課題の一つである。私はvery, very hardに本件に取り組み、本委員会に喜んで報告に伺いたいと思う」と対応した
マケイン議員はJames女史の発言を途中で遮り、「既に良い対応策を考えたのか?」と問いただし、James女史は「一つ考えているのは、指揮官の責任をより明確にすること。指揮官の指揮する部隊の状態や成果を通じて指揮官を評価することである。もし基準に達していなかったら、去ってもらう必要がある」と対応した
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空軍長官候補James女史の経歴等は
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-08-03

米空軍のこの風紀の乱れはどこから来るのか?
McCain4.jpg何の根拠もデータもありませんが、・・・は急激に変化しつつある戦略環境や脅威を敏感に感じている米空軍兵士達は、戦闘機操縦者が支配する旧態然とした空軍の在り方に我慢できなくなっているのだ思います

その有効性や効果に大きな疑問符が付くF-35計画を守るため、他の多くの装備品(A-10、KC-10、B-1、F-15C、C-130、救難ヘリ等々)や部隊が完全廃止や削減等の瀬戸際に立たされる中、戦闘機操縦者である空軍参謀総長等の支配する組織が維持できなっている・・・と考えるのは不自然ではないと思います

2013年の新年に、空軍参謀総長は「異例の新年メッセージ」を全空軍兵士宛に出しました(http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-01-04)。そのメッセージ曰く「戦闘機操縦者文化への批判や魔女狩りのような犯人捜しは止めよ」と。
何の根拠やデータが無くとも、組織崩壊の序曲が聞こえてきます。似たような問題は近くにも・・・

マケイン議員の2月のF-35批判発言
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-03-27
●F-35調達担当の国防省幹部に対して「私がいら立っているように見えたなら、その通りだ。本委員会は本件に関し長年にわたりダマサレ続けてきた。この間、約束や関与責任の言葉が繰り返されるのを目撃してきたが、唯一守られたのはロッキード・マーチン社の利益率7%である

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