SSブログ

ヘーゲル長官:予算で訓練可能な部隊のみ保持 [ヘーゲル国防長官]

久々のヘーゲル長官スピーチです・・・

veteran.jpg22日、退役軍人の集会に参加したヘーゲル国防長官は、10年以上にわたったイラク・アフガンでの活動の縮小を踏まえ、将来の戦略的及び財政的困難に適応するため「(国防省・米軍を)根本的にreshape」しなければならないと講演しました。

まず国防長官は、大統領の示した新戦略DSGを限られた資源で遂行するため、同時に過去戦後の軍備縮小で「装備があっても訓練が不十分な空虚な軍」を生み出して苦労した朝鮮戦争等の反省を踏まえ、以下の4原則を念頭に置いて歴史的な国防省と米軍の「reshape」を推進すると説明しました

4原則(principles)は・・・
-- Prioritizing DOD missions and capabilities around the core responsibility of defending the country
-- Maximizing military combat power;
-- Preserving and strengthening military readiness; and
-- Honoring the service and sacrifices of DOD personnel

ヘーゲル長官は施策の方向性を語り
veteran2.jpg●大統領のDSGを限られた資源と財政の現実の中で遂行するため、明確に戦略的な優先順位を設定しなければならない
●(3月の強制削減発動以降)長引いている即応体制の危機や国防関連組織全体へのダメージを回避するため、各軍種には明確な指示を出した。十分な訓練や即応体制が維持できないような人員、装備、施設等は保有するな、との指示である

●先週私は、国防長官室、統合参謀本部や各軍種司令部の人員を2割削減すると発表した。これらにより直接的な経費が削減できるほか、より効率的で効果的、かつ機敏で多様な能力を備えた組織への変革を期待している。
●そしてこれらの削減を含む余分なスタッフや大きな司令部組織や不必要な施設等により、前線部隊の態勢維持や装備品の近代化が犠牲にならないようにしたい。しかしこれだけでは全く不足している。

●前線での戦闘能力を最大限にするためには、我が予算構造に深く根付いている不均衡に対処しなければならない。特に規模が拡大している支援インフラへの支出である
●取り組むべき大きな問題の中には、支えきれなくなりつつある予算の半分を占める人件費の増加も含まれる。

●また、多くの国防省任務や能力は、我が国やその国益を守るために必要不可欠だが、そうでないモノもある。2ヶ月をかけて行った削減項目を検討するSCMR(strategic choices and management review)の結果を踏まえ、どの任務にどの程度の資源を配分するかを優先順位を付けて検討する
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

veteran3.jpg久々にご紹介するヘーゲル長官スピーチですが、ほとんど前進がないような気がします
「2ヶ月かけて行った削減項目を検討するSCMR」の結果についても聞こえてきませんし、「必要不可欠でない任務の削減」に関しても・・・・。

そろそろ何か飛び足すのでしょうか? 
10日にはヘーゲル長官が上院の主要議員宛にレターを出し、軍需産業と繋がりのある議員(大多数)への「脅し」として、研究開発や新装備調達予算の2割削減をほのめかしていましたが、しばらくは「腹の探り合い」が続くのでしょうか・
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-07-11

スピーチ原稿は
http://www.defense.gov/speeches/speech.aspx?speechid=1796

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0