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米イスラエルがBMD演習へ [Joint・統合参謀本部]

Obama  Netanyahu2.jpg17日、米軍とイスラエル軍の将軍がTV記者会見を行い、次週からイスラエル沿岸部を中心としたイスラエル全土を部隊として、弾道ミサイル防衛を主眼とした演習「Austere Challenge 2012」を実施すると発表しました

この演習・・・9月の過去記事でイラン政策を巡る両国関係の不協和音から大幅に削減される模様」との報道情報をご紹介した演習なのですが、どんな具合になっているのでしょうか??

10月17日付米国防省webサイトは・・・
●17日、米第3空軍のフランクリン中将とイスラエル軍演習計画責任者のヌリエル准将がTV会見を行い、来週からAustere Challenge 2012を行うと述べた
●フ中将は「1000人以上の米軍兵士が演習のためイスラエルに到着しつつあり、イスラエル国内に分散して今後数週間訓練を行う」と述べ、同演習は両国間の長期にわたる軍事関係の上に成り立っていると語った

PatriotMS.jpg●同中将とヌリエル准将は「Austere Challenge 2012は米イスラエル間の最大の演習であるが、特定の脅威や国を対象としたものではない」とも述べた
●また米中将は「演習は純粋に米イスラエルの軍事協力関係を強化するものであり、米大統領選挙や中東情勢の緊迫とは関係ない」と質問に答えた

米側は本演習にパトリオットミサイルとイージス艦が1隻参加し、イスラエル側はアロー2システムや「Iron Dome」と1000名以上の兵士を演習に投入する
●大部分の演習はシミュレーションで実施されるが、一部は実射を行う

ちなみに9月初旬の記事では
Obama Netanyahu.jpgTime誌や9月1日付イスラエル紙が報ずるところによると、10月にイスラエル国内で計画されている米イスラエル共同演習「Austere Challenge 12」が、イラン政策を巡る両国関係の不協和音から大幅に削減される模様

同誌は「公式には予算の制約で演習規模を縮小せざるを得ないと説明されているが、対イラン政策を巡るオバマ大統領とネタニアフ首相の間の対立、つまりイラン各施設へのイスラエルの空爆恫喝を巡る意見の対立と時期を同じくしている」と記述

Iron-Dome.jpg●Time誌は「両国の信頼できる筋からの情報によれば、米軍のイスラエルへの派遣兵員数は2/3にが削減され、当初計画の5000人から1200人程度に。弾道ミサイル防衛用のパトリオットミサイルは装備が運び込まれるものの、操作する兵士が不十分な状況に」と紹介している
●同誌はまた「ミサイル防衛用のイージス艦も、当初の2隻派遣から1隻派遣に削減される」とレポートし、「イスラエル軍高官は、米国が我々に対して「信頼していない」と語るに等しいと状況を説明してくれた」とも記述している

●1日付のイスラエル紙は同国高官の発言として、イラン政策を巡る両国首脳の意見対立とは関係がないと報じているが・・・
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IsraelF-15.jpg米側の演習参加兵力数やイージス艦の参加艦数は、9月の記事で紹介した「大幅削減」レベルです
本当のところはわかりません・・・米軍の演習関連予算(O&M)も削減されていることから、その辺りが理由である可能性もありますが・・・
ただ、米イスラエル関係が順調とは言えない状態であることは確かなようです

「対イラン政策と国際情勢」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-04-24-1
「イラン核施設完全破壊困難」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-03-02
「対イラン:イスラエルの動向」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-03-12

「脅威の変化を語らせて」http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2012-10-08
Twitterもよろしく→https://twitter.com/Mongoose2011

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