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海水からジェット燃料を生成へ [Joint・統合参謀本部]

米海軍研究所の科学者たちが夢に近づいているようです。細部は不明ながら、海水から1ガロン(3.8リットル)3~6ドルでジェット燃料JP-5が生成できる寸前とか。

2日付「Defense Tech」は・・・
FA-18-refuel.jpg●海軍の研究者や科学者は、海水をジェット燃料に換えるブレークスルーに近づいている(close to a breakthrough)
米海軍研究所(U.S. Naval Research Laboratory)は、海水から二酸化炭素と水素(carbon dioxide and hydrogen)を抽出し、その2つを炭化水素(hydrocarbons)に変換、そこからJP-5を生成する研究を行っている

JP-5は海軍のジェット機が使用する航空燃料で、航空燃料を大量に必要とする空母は航空燃料を補給艦から頻繁に燃料補給を受ける必要がある
●補給艦からの燃料移送は危険なだけでなく、空母を脆弱な状況に置くことから、海水から燃料が得られればこれらを解決することが出来る。また兵站補給上の制約からも逃れることが出来る。
●また、自然環境に負担をかけることなくエネルギー自立を促すことが出来る点でも特筆に値する

Ford-Class-Carrier.jpg●海軍関係者は、海水を燃料に変換するコストは1ガロン当たり3~6ドルになるだろうと見積もっている
●この技術的革新は、共和党議員が、予算縮減の中、海軍が海水から燃料を得る研究費をねん出することはできないと主張する中であらわれた
●海軍と海兵隊首脳は、アフガンで海兵隊がエネルギー効率化で前進したように、海軍海兵隊はこの分野を放置することなど考えられないと述べている
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科学技術に関することで訳に自信がありませんが、海水から二酸化炭素と水素→炭化水素→JP-5の流れは、元素の構成と分子構造的には不可能ではない組み合わせです。

3.8リットルで3~6ドル・・・つまり1リットル当たり63円~126円です。安くはないでしょうが、べらぼうに高いのか、許容可能な範囲なのか・・。
「close to a breakthrough」がどれくらい近いのか・・・このあたりが気になるところです。
しかし現実性があるならば、とっくに世界的大ニュースになり、原油暴落になってるはずですが・・・

新技術関連過去記事
「レーザー兵器開発動向」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-04-01
「レーザー光線で無人機に充電」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-07-19
「海軍がレーザー兵器へ前進」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-12
「CSBAビーム兵器へ投資を」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-04-20

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