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高卒アルバイト入社のHIS社長 [ちょっとお得な話]

旅行企画で皆様お馴染みH.I.S.社長のお話です

マニュアルやノウハウばかりが幅を利かせる今日この頃、ある意味、本当の意味での自由な挑戦を続けてきた「痛快な」人生を歩んでおられるのが、4年前、40歳という若さで社長に抜擢された平林朗(あきら:1967年東京都生まれ)さんです。

アメリカ放浪の末、26歳でHISの門を叩いたものの、高卒ゆえに社員入社枠は無く、アルバイトで仕事を始めた同社長のこれまでを「R25」からご紹介します

高校時代は早朝と夜のバイト
HIS-1.jpg●最初のバイトは高校1年のとき。登校前、当時住んでいたのは練馬区光が丘から早朝(というか深夜)、約10kmの道のりを自転車で、当時新宿にあった淀橋青果市場でセリの手伝いや荷運びをした。いろんな知識が得られたし、「仕事という感覚はありましたね」
●さらっと言うが、一仕事終えて通う高校は杉並区の堀ノ内。もちろん移動は自転車だ。しかもそれだけでは終わらない。放課後は高円寺の寿司チェーン店。家に帰ると夜10時。懐かしそうに笑うが、苦学生の苦労話には落ちない。
●かわいがってもらったけど、『効率悪いや』って気がつきましてね。当時、青果市場が時給600円、寿司屋が500円くらい。

パチンコ店員からビリヤード台商売へ
●ひと通りやって「効率が悪い」と気づくと思い切りよく舵を切る。パチンコにハマったときも「研究してだいぶ稼いだ」けど、打って稼ぐより「効率の良い」方法をすぐに見つけてしまう。たとえば攻略法の指南ビジネス
●でもひと所にはとどまらず、夜の世界プールバーのバイトへも頭角を現して店長を。当時はビリヤード全盛期。普通にやっていても経営は左うちわ…にもかかわらず、ここでも「気づいて」しまう。ビリヤード台を売った方が得だと。大理石製で1台100万円が相場のビリヤード台を30万程度で作ることに成功。飛ぶように売れた。

夜の世界から米国でのバイト生活へ
HIS-4.jpg●でも、やっぱり夜の付き合いが肌に合わなかったんですこのままじゃいけない。アメリカに行こうと思いまして。渡米。しかしビリヤードで稼いだ金はしょせん「あぶく銭」だった。半年で無一文になる。
●言葉がしゃべれないから、なかなか働く場がない。いろんなことやりましたよ。 当時住んでいた所はメキシコからの不法移民が多くて、たいてい大工仕事をしているんです。見よう見まねで手伝って仲間に入れてもらったり、氷を売っている黒人を手伝ったり。青果市場のときもそうですが、若かったりめずらしかったりすると、興味持ってくれて優しくしてくれるんですね。だんだん、英語も覚えていく。

大道芸人、電話番、なんでも挑戦した。そしてまた気づく。「効率が悪いな」と。
●じゃあ割の良い仕事はなにかというと、ツアーガイドなんです。でも日本人コミュニティの中では常識なので、ある種の利権になっている。だから他人がやりたがらないところから入っていくわけ。早朝に着く便のお迎えとかね。そのうちオプショナルツアーを誰よりも売るようになって、旅行会社からご指名がかかるようになりました

トレンディードラマの会社員に憧れ帰国
HIS-5.jpg●起業もしたが、気づけば25歳。このままでは「そんなにハッピーになれそうもない」と見切り、帰国を決意。
●実は会社員に憧れがあったんです。当時のトレンディドラマに出てくるような(笑)。で、ツアーガイドをしていたこともあってHISの面接受けたら、高卒じゃダメだけどバイトならいいよってことでね。頑張ったら正社員にしてくれるというから頑張りましたよ。結果的には1年で正社員になりました

●「頑張った」レベルが半端じゃない。経歴を買われバイトにもかかわらずバリ島に赴任手配会社の立て直しを命じられ、現地で奮闘
●結局、現地に支店を作ることになるんですが、それまでのバイト経験がぜんぶ役に立った。現地の生活にすぐになじめたし、ガイド時代のノウハウを教えてあげると、現地の人に尊敬されるわけですよ
●かくして今日までの礎を築く。破天荒極まるバイト時代だが、一本筋の通った「生き方」なのだ。

旅行会社の社長さんなので一言
HIS-2.jpg●これじゃダメ。効率悪いと思うことが多いんです。みんなと同じ土俵で戦うより、人がやっていないことをやった方が効率が良いし経験になる。あとは若さと勢いね。今考えると、怖いもの知らずだったなって思いますよ。
●でもアメリカだってアジアだって、行けば楽しいって声高に言いたい。行けば何かハプニングがあってもなんとかするしかないでしょ。どんな仕事が自分に向いてるかなんて、やってみなけりゃわからない。だから若いときにアルバイトをする。そして旅行でもいいから、海外を見ておく。これはとっても重要なことです
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どんな仕事が自分に向いてるかなんて、やってみなけりゃわからない・・・」 お若い方には、とりあえずやってみることをお勧めし、同時に、思いもよらない道が開けていることがあることも頭においていただければ・・・

「CIAでの失敗を高校で」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-25
「大学で「公への奉仕を」」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-22
「ボーイスカウトの精神を」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-07-29

HIS-3.jpgH.I.S社長の平林朗(あきら)さんのお話でした。「R25」の記事だけでは良くわからない部分もありますが、なんとなく応援したくなる社長さんです。

HISの新聞広告やネット広告を見て、勝手に旅行を妄想してお世話になっていますが、競争激化の中、是非夢を売っていただきたいものです。

Twitterもよろしく→https://twitter.com/Mongoose2011
タグ:R25 平林朗 HIS
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