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F-35Bが5世代機動の試験へ [亡国のF-35]

F-35hardpoints2.jpg防衛省予算の25年度概算要求で、F-35の1機価格が約150億円だと話題になったところですが、まだまだ高騰するでしょうし、購入後も作戦投入可能になるまで追加の改修経費等が必要になるでしょうから、十分注意が必要な数字です。

何度も申し上げていますが、試験と製造を並行して実施している機体で、試験の進捗が春の時点で僅か2割ですので、受領した後に試験で判明した不具合を修正する必要に迫られ、修理や部品の交換に追加経費が必要な機体です。高い確率で。

「F-35の生産開始は早すぎた」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-08
「米会計検査院のF-35批判」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-03-21
「空軍トップ:維持費に確信なし」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-03-03

ところで本日は、F-35の試験状況です。我が国が導入する空軍用ではありませんが、海兵隊が導入予定の垂直離着陸用のB型についてご紹介です。
空軍用のA型はB型より若干進んでいるようですが、大差はないのでご紹介します。

「映像:垂直離着陸F-35紹介」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-07-12

4日付「Defense Tech」は・・・
F-35transonic.jpg●この夏の間、F-35Bは飛行中にエンジンを停止し、空中で再度エンジンを始動させる試験を繰り返し実施した。
●異なる高度で計27回。幸いにしてすべての試験でF-35のF135エンジンは再始動に成功した。空軍用A型も最近同種の試験を終了したばかりであり、その際の試験状況を参考にしたようだが、パイロットにとっては極めて緊張度の高い試験であった。

●F-35B型関係者は、この空中再始動テストを通過したことで、「high alphaまたはangle-of-attack」テストに進むことが出来ると語った
●このhigh alphaテストとは、F-15や16のような4世代戦闘機では出来ない、格闘戦時などに用いられる5世代戦闘機の高い機動性を確認する試験である

F-35Cformation.jpg●海兵隊テストパイロットの中佐は「High alphaテストは、F-35の最大操作特性と戦闘能力を評価する重要なテストである」と声明を発表している。
●また同中佐は「低速域での航空機の最大性能を確認することで、敵と目視範囲内で戦闘する際の能力を評価する試験であり、最も挑戦的な試験項目の一つである」と説明している
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まだまだ息の長い、亡国のF-35話です
F-35については、「亡国のF-35」カテゴリーに48本の記事を掲載して2年以上フォローしています。
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/archive/c2302846744-1

最近は米空軍のF-35初期運用体制IOC確立時期についての高官による言及がありませんが、昨年前半は2016年で、後半になると空軍高官が2018年(又は19年)と発言していました。

「2018年を表明」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-11-05
「昨年前半は2016年」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-04-24

2009年の段階では、海兵隊用のIOCが2012年、空軍用が2014年だったと思いますが・・・
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