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中国艦艇が巡航ミサイル搭載へ!? [中国要人・軍事]

DH-10.jpg本日は、不確かな情報ながら、中国軍が保有する射程1500km以上でCEP10mの対地巡航ミサイルDH-10(LACM)が、海軍艦艇への装備をテストしているとの報道をご紹介します。

相変わらず中国戦闘機や空母を脅威の中心に据え、F-35に膨大な(無駄)投資を決断した防衛省・航空自衛隊(戦闘機パイロット)がわざと着目したがらない弾道ミサイルと並び、長距離巡航ミサイルは最重要な緒戦における中国脅威の本命です。

兵器技術拡散の恩恵を十分に生かし、安価に大量に攻撃力を増強できるミサイル兵器は当然中国等の脅威国にとって最優先開発・装備兵器になるのですが、戦闘機命の国ではその脅威を隠して小さく扱うのが常態化しているようです。

5日付「Defense News」は・・・
type52C2.jpg●中国軍事情報を扱う「China Defense Blog」は、地上発射型巡航ミサイルDH-10と類似の装備が、中国艦艇に装備されている模様を紹介している
●そして同ブログは「このようなアレンジは、トマホークが米艦艇のMK-143ランチャーに装着された過去を思い起こさせる。3連装のミサイルランチャーのようにも見える」との専門家意見を掲載している
●また「現在はテスト段階のように見えるが、おそらくType 52Cの駆逐艦に搭載されるのではないか。そうなれば中国海軍は途方もない力を得ることになる」とコメントしている

●これまでも対艦巡航ミサイルを装備はしていたが、対地巡航ミサイル(LACM)が艦艇に装着されるのは初めてである。これにより中国艦艇の任務多様性が大きく拡大する

DH-10(LACM:land attack cruise missile)とは
●1993年ロシアの巡航ミサイル工場を上海近傍に移設し、95年には技術者もロシアから呼び寄せ、本格的に中国の巡航ミサイル開発が始まったといわれています。
●主にロシア技術者の頭脳を活用し、また米国や他外国の技術を入手して開発が進められた模様。特に鍵となる誘導装置は主にロシアの巡航ミサイルのものを参考にしたといわれています
●誘導装置には地形判読誘導(TERCOM)を用いているといわれるも、南シナ海等、基準となる目標物が見つけにくい状況ではGPSも活用していると考えられている。

DH-10-3.jpg●地上攻撃型DH-10は2008年頃最初に配備され、当時の配備数は50-250発と推定されていたが、2010年にはその数は200-500発と推定されるに至っている。全長約7m、直径約70cmで重量1800kg
●2004年9月には訓練・試験発射も確認されており、1500kmの飛翔が確認されている。

航空機発射型のCJ-10は、爆撃機H-6MやK型に搭載可能となっており、少数機ながら2010年に登場している。地上発射型は通常弾頭のみ、空中発射型には通常弾頭と核弾頭が搭載可能といわれている。
●その他、攻撃型潜水艦の魚雷発射管からの発射を行ったとの情報もある模様
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DH-10-2.jpgCEP(発射ミサイルの半数がその範囲内に着弾する)が10m以内の巡航ミサイルが数百発あり、射程が1500km以上となれば、当然最重要の脅威と日本は考えるべきでしょう。中国大陸から300km程度の台湾もその射程内ですが、台湾作戦のための装備でしょうか?

目を閉じて見て見ぬふり。戦闘機による決戦だけを夢見て自己満足の訓練に没頭する・・・こんな組織には遠からずひずみが生じます。

組織構成員の能力を一つの目標に集約できず、結束力は失われ、新なた発想は生まれず・・・。壮大な破滅への実験です。

「中国空母艦載機J-15の評価」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-04-26-1
「論争:中国空母は脅威か?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-28
「画像中国空母Shi Lang施琅」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-08
「中国海軍の何を恐れる」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-11-08
「石破茂・元防衛大臣の疑問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-21

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