小ネタ:比P-3要望と韓国F-X選定 [安全保障全般]
フィリピンが米P-3哨戒機派遣要請へ
2日フィリピン大統領府の報道官が、南シナ海での監視能力を強化するため、米海軍が保有するP-3C哨戒機の派遣を要望する予定であると発表しました。
一方で同報道官は、「安全保障担当の大統領補佐官の了解が得られたら・・・」とか、「確認しておくが、これは単に監視やモニターの目的である」と付け加えて中国を刺激しないように懸命の説明を行った模様です。
中国の反応を見て、難しいと思ったら「大統領補佐官が反対した」事にして引っ込めるのでしょうか? また要請が来たら、米国はどうするか? 見物です。
2日付「Defense News」は・・・
●中国と一触即発状態に至たり、フィリピン側の撤退で何とかその場をしのいだScarborough環礁での事件から約2週間後、Ramon Carandang報道官の発表は行われた。
●事態は一端沈静化したが、両国とも領有権を巡る主張を取り下げてはいない。フィリピンのルソン島からは僅か約230km、中国本土からは1200kmの彼方にある小さな岩礁を巡る争う派静まる気配がない
●報道官は「P-3C派遣要請は侵略の一形態と取られるべきではない。継続して同地域の緊張緩和を追求してきた我が国の方針と一貫するモノである。第1に、この機体は監視のみを行うもので、武器を搭載するものではない」と説明した
●現地の中国大使館関係者のコメントは得られなかったが、先週中国は「議論の余地がない領土領海」を含む南シナ海に対する、如何なる軍事的挑発行為にも反対する」と述べたばかりである。
●この警告は明らかに、最近ハワイ周辺で22ヶ国を巻き込んだ大規模海軍演習を行った米国に向けられている。
この他にも、7月号のAF-Magazineの記事「A SEA change」によれば、フィリピン外相は米国との協議を活発にし、水上艦艇の追加購入や米空軍を退役したF-16戦闘機の購入要望を米側に伝える模様です。
また最近報道で、スービック湾への米海軍利用も話が進んでいるようです
「Cope Tiger2012」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-13
「カムラン湾歴史的訪問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-04
「議長:軍リーダーを共に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-07-1
「議長:アジアにもNATOを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-01
「2012 シャングリラ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-24
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韓国が戦闘機選定を開始
5日、韓国国防省のDAPA(国防調達計画庁)は、60機を調達予定の次期戦闘機選定を間もなく開始すると述べました。
7月9~14日の間でまず専門家が提案書を確認し、その後韓国空軍による飛行を含む評価が開始される模様
候補機首は3つ。「F-15 Silent Eagle」、「F-35 Lightning II」、「Eurofighter」の3機種です。
なお韓国軍は、2段階で戦闘機の近代化を進めており、第一段階として2002年から当時最新のF-15K導入を開始しており、今回の選定は後半60機分の第2段階選定を開始するモノです
DAPAのOh Tae-Sik氏は報道機関に
●当初、提出された提案書に誤りがあったため少し開始が遅れたが、これから評価および交渉を開始する。
●11月には機首を決定する予定だが、容易な道のりではない。どれだけ必要かによるが、最終決定は大統領選挙(2013年初旬)後に延期される可能性もある
前回本件をご紹介した際、F-35だけがフライト評価を拒否し、シミュレータ評価を企業が要望、とお伝えしましたが、5日付「Defense News」は「3機種とも主要部品が開発中であるため、幾つかの評価はシミュレータで行う、とDAPAは以前述べていた」と報じています。
韓国が強硬姿勢で実フライト試験をねじ込むかに注目していたのですが、あっさり引き下がった可能性有りです。
「韓国よ、おまえもか・・・」の心境です。しかし韓国は60機ですから傷は浅いです。日本は底なしですから・・・
「韓国とノルウェーは強気」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-20-1
「F-35輸出商売は好調」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-27
「F-35の生産開始は早すぎた」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-08
「再度:米会計検査院F-35懸念」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-17
「カナダ検査院国防省批判」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-04-04
「米会計検査院のF-35批判」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-03-21
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過去の主要記事リスト(1100記事記念)を作成しました
→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2012-06-25
2日フィリピン大統領府の報道官が、南シナ海での監視能力を強化するため、米海軍が保有するP-3C哨戒機の派遣を要望する予定であると発表しました。
一方で同報道官は、「安全保障担当の大統領補佐官の了解が得られたら・・・」とか、「確認しておくが、これは単に監視やモニターの目的である」と付け加えて中国を刺激しないように懸命の説明を行った模様です。
中国の反応を見て、難しいと思ったら「大統領補佐官が反対した」事にして引っ込めるのでしょうか? また要請が来たら、米国はどうするか? 見物です。
2日付「Defense News」は・・・
●中国と一触即発状態に至たり、フィリピン側の撤退で何とかその場をしのいだScarborough環礁での事件から約2週間後、Ramon Carandang報道官の発表は行われた。
●事態は一端沈静化したが、両国とも領有権を巡る主張を取り下げてはいない。フィリピンのルソン島からは僅か約230km、中国本土からは1200kmの彼方にある小さな岩礁を巡る争う派静まる気配がない
●報道官は「P-3C派遣要請は侵略の一形態と取られるべきではない。継続して同地域の緊張緩和を追求してきた我が国の方針と一貫するモノである。第1に、この機体は監視のみを行うもので、武器を搭載するものではない」と説明した
●現地の中国大使館関係者のコメントは得られなかったが、先週中国は「議論の余地がない領土領海」を含む南シナ海に対する、如何なる軍事的挑発行為にも反対する」と述べたばかりである。
●この警告は明らかに、最近ハワイ周辺で22ヶ国を巻き込んだ大規模海軍演習を行った米国に向けられている。
この他にも、7月号のAF-Magazineの記事「A SEA change」によれば、フィリピン外相は米国との協議を活発にし、水上艦艇の追加購入や米空軍を退役したF-16戦闘機の購入要望を米側に伝える模様です。
また最近報道で、スービック湾への米海軍利用も話が進んでいるようです
「Cope Tiger2012」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-13
「カムラン湾歴史的訪問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-04
「議長:軍リーダーを共に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-07-1
「議長:アジアにもNATOを」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-01
「2012 シャングリラ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-24
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韓国が戦闘機選定を開始
5日、韓国国防省のDAPA(国防調達計画庁)は、60機を調達予定の次期戦闘機選定を間もなく開始すると述べました。
7月9~14日の間でまず専門家が提案書を確認し、その後韓国空軍による飛行を含む評価が開始される模様
候補機首は3つ。「F-15 Silent Eagle」、「F-35 Lightning II」、「Eurofighter」の3機種です。
なお韓国軍は、2段階で戦闘機の近代化を進めており、第一段階として2002年から当時最新のF-15K導入を開始しており、今回の選定は後半60機分の第2段階選定を開始するモノです
DAPAのOh Tae-Sik氏は報道機関に
●当初、提出された提案書に誤りがあったため少し開始が遅れたが、これから評価および交渉を開始する。
●11月には機首を決定する予定だが、容易な道のりではない。どれだけ必要かによるが、最終決定は大統領選挙(2013年初旬)後に延期される可能性もある
前回本件をご紹介した際、F-35だけがフライト評価を拒否し、シミュレータ評価を企業が要望、とお伝えしましたが、5日付「Defense News」は「3機種とも主要部品が開発中であるため、幾つかの評価はシミュレータで行う、とDAPAは以前述べていた」と報じています。
韓国が強硬姿勢で実フライト試験をねじ込むかに注目していたのですが、あっさり引き下がった可能性有りです。
「韓国よ、おまえもか・・・」の心境です。しかし韓国は60機ですから傷は浅いです。日本は底なしですから・・・
「韓国とノルウェーは強気」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-20-1
「F-35輸出商売は好調」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-27
「F-35の生産開始は早すぎた」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-08
「再度:米会計検査院F-35懸念」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-17
「カナダ検査院国防省批判」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-04-04
「米会計検査院のF-35批判」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-03-21
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→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2012-06-25
2012-07-07 05:00
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