X-47B無人ステルス艦載機が本格試験へ [Joint・統合参謀本部]
14日付「Defense Tech」記事は、米海軍無人艦載ステルス機のデモ機であるX-47Bが東海岸の海軍基地に2機揃い、いよいよ着艦や発進を模擬した本格的な試験が開始されると報じています。
ノースロップ・グラマン製の同機は、UCAS-D(unmanned combat air system demonstrator)と呼ばれています。
まだ正式採用や本格生産が決まっているわけではありませんが、前海軍トップは昨年5月、「2018年に無人艦載機を運用開始する計画に変更はない」と語っています
X-47Bの状況をUFO騒ぎの町の様子と併せ・・・
●昨年12月、1機目のX-47Bがトラックに乗せられ、加州エドワーズ空軍基地から大陸を横断してメリーランド州のPatuxent River海軍航空基地に運ばれる途中、経路に当たる田舎の住民を大いに驚嘆させたことを覚えている方もいるだろう
●6月14日朝、同じ経路をたどって2機目のX-47Bが同海軍航空基地に到着した。前回見逃した住民は、梱包され「空飛ぶ円盤」に見える同機を驚きのまなざしで見たことだろう
●加州の空軍基地で基本的な飛行性能が確認された2機のX-47Bは、今後、この海軍航空基地の滑走路に設けられた仮想の空母飛行甲板での発着試験を行う予定
●順調に進めば、2013年に新技術を用いて実空母への着陸を行う予定。更に2014年には、これまた開発された新技術で空中給油を行う予定である。
着陸用の新技術(昨年7月7日のDT記事)
●昨年7月2日、空母アイゼンハワーに無人機X-47B用のソフトウェアを使用し、FA-18が無事着陸した。しかしこの着陸はこれまでの無人機の着陸とは異なる
●通常、この大きさの無人機は地上の操作員が操縦桿を握って離陸着陸を行うことが多いが、このFA-18は事前に設定されたプログラムに動作開始指示を与えただけで、後は人間の手を回することなく着陸した。
●X-47B計画関係者は「遠隔操作でなく、ジョイスティックもなく、空母から操作する人は誰もいない(着陸)」と短節に説明してくれた。
空中給油ソフト試験(本年1月26日DT記事)
●昨年12月20日、米海軍は無人機への空中給油の道を開く大きな一歩を踏み出した
●X-47B用の空中給油飛行操作ソフトと受油装置を取り付けた海軍のリアジェット機(写真左)が、B-706型空中給油機からの給油受け取りに成功したのだ。
●海軍は共通の目標を持つ空軍と協力し、過去10年にわたりこの無人空中給油ソフトの開発を行ってきた
(注:着陸と同様の考え方で、との説明なので、完全ぷりプログラムで、地上の操作員が操縦しての給油ではない模様)
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無人機の技術は着実に進んでいます。こんな所にも、日本の技術を生かせる余地はたくさんあると思うのですが・・・
日本で無人機導入を本格的に進めないから、技術も市場も取り逃がしてしまう・・・。そして将来の作戦環境に対応できなくなってしまう・・・
世界の軍で無人機導入に反対(静かに無視、主要ポストにありながら関連意志決定や仕事を他に押しつけ協力しない、また他の事業を優先させて資金を回さない等々を含む)してきたのは誰か・・
米空軍では有人機を操縦するパイロットが、仕事やポストを奪われる恐怖から反対してきたのです。そこで米国は、空軍長官と空軍参謀総長を前国防長官が首にして無人機導入を強力に推進しました。
「空軍士官候補生へ最終講義」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07
日本でこれを誰がやるか・・・。誰もいないか・・・(遠目涙)
「X-47Bの初飛行映像」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-28-1
「無人機操縦者と手当と民需」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-04-23
「MQ-X計画は当面無し」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-16
「他の無人ステルス機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-04
「映像X-45ステルス無人機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-14
ノースロップ・グラマン製の同機は、UCAS-D(unmanned combat air system demonstrator)と呼ばれています。
まだ正式採用や本格生産が決まっているわけではありませんが、前海軍トップは昨年5月、「2018年に無人艦載機を運用開始する計画に変更はない」と語っています
X-47Bの状況をUFO騒ぎの町の様子と併せ・・・
●昨年12月、1機目のX-47Bがトラックに乗せられ、加州エドワーズ空軍基地から大陸を横断してメリーランド州のPatuxent River海軍航空基地に運ばれる途中、経路に当たる田舎の住民を大いに驚嘆させたことを覚えている方もいるだろう
●6月14日朝、同じ経路をたどって2機目のX-47Bが同海軍航空基地に到着した。前回見逃した住民は、梱包され「空飛ぶ円盤」に見える同機を驚きのまなざしで見たことだろう
●加州の空軍基地で基本的な飛行性能が確認された2機のX-47Bは、今後、この海軍航空基地の滑走路に設けられた仮想の空母飛行甲板での発着試験を行う予定
●順調に進めば、2013年に新技術を用いて実空母への着陸を行う予定。更に2014年には、これまた開発された新技術で空中給油を行う予定である。
着陸用の新技術(昨年7月7日のDT記事)
●昨年7月2日、空母アイゼンハワーに無人機X-47B用のソフトウェアを使用し、FA-18が無事着陸した。しかしこの着陸はこれまでの無人機の着陸とは異なる
●通常、この大きさの無人機は地上の操作員が操縦桿を握って離陸着陸を行うことが多いが、このFA-18は事前に設定されたプログラムに動作開始指示を与えただけで、後は人間の手を回することなく着陸した。
●X-47B計画関係者は「遠隔操作でなく、ジョイスティックもなく、空母から操作する人は誰もいない(着陸)」と短節に説明してくれた。
空中給油ソフト試験(本年1月26日DT記事)
●昨年12月20日、米海軍は無人機への空中給油の道を開く大きな一歩を踏み出した
●X-47B用の空中給油飛行操作ソフトと受油装置を取り付けた海軍のリアジェット機(写真左)が、B-706型空中給油機からの給油受け取りに成功したのだ。
●海軍は共通の目標を持つ空軍と協力し、過去10年にわたりこの無人空中給油ソフトの開発を行ってきた
(注:着陸と同様の考え方で、との説明なので、完全ぷりプログラムで、地上の操作員が操縦しての給油ではない模様)
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無人機の技術は着実に進んでいます。こんな所にも、日本の技術を生かせる余地はたくさんあると思うのですが・・・
日本で無人機導入を本格的に進めないから、技術も市場も取り逃がしてしまう・・・。そして将来の作戦環境に対応できなくなってしまう・・・
世界の軍で無人機導入に反対(静かに無視、主要ポストにありながら関連意志決定や仕事を他に押しつけ協力しない、また他の事業を優先させて資金を回さない等々を含む)してきたのは誰か・・
米空軍では有人機を操縦するパイロットが、仕事やポストを奪われる恐怖から反対してきたのです。そこで米国は、空軍長官と空軍参謀総長を前国防長官が首にして無人機導入を強力に推進しました。
「空軍士官候補生へ最終講義」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-07
日本でこれを誰がやるか・・・。誰もいないか・・・(遠目涙)
「X-47Bの初飛行映像」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-28-1
「無人機操縦者と手当と民需」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-04-23
「MQ-X計画は当面無し」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-16
「他の無人ステルス機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-04
「映像X-45ステルス無人機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-14
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