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強制削減対応は夏から検討 [パネッタ国防長官]

29日、下院の予算委員会に出席したパネッタ長官は、現削減額$487 billionに加え、更に$500 billionの削減を迫る「sequestration(予算強制削減)」への対応検討を、この夏から開始するつもりだと述べました。
また、サイバー攻撃の恐怖について強調しています

ただしパネッタ長官は・・
panettaHouse2013.jpg●2013年1月に発動する強制削減は法律によって定められた削減である。しかし議会がこれを許すことは余りにも無責任である
●(なぜ、まだ検討を始めていないのか?)肉を何も考えずに削ぎ落とすような一律削減は、私が成し得ない徒労の山である
正気の沙汰でないこの強制削減に対し、まず「super-committee」が昨年秋対応しようとした、そして今は議会が対応を求められているのだ。強制削減は実現が定められたモノではない

●(強制削減が起こらないと望んでるのか?)あなたが強制削減の発動を決して望んでいない事を、私は望んでいるのだ
●私が下院予算委員会に委員長や委員として属していた時は、激しい議論の末にお互いが妥協して同意にこぎ着けたのに・・・

「更なる予算削減への対応策を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-09-1

サイバー懸念で眠れない・・・
houseBadget.jpg米国に備えが無く、最も私が恐れ睡眠を妨げている一つは、ある日突然、電力送電網やファイナンス機構が大規模サイバー攻撃を受けることである。そしてそういった場合、誰がやったか見極めることは難しい
●もちろん、テロ攻撃や大量破壊兵器、北朝鮮等々も私が懸念しているモノである。しかしあえて私が送電やファイナンスを心配するのは、私が手の出せない責任範囲外だからである

パネッタ長官の発言の背景には、28日政府機関(GAO)が指摘した電力送電網の脆弱性と、その脆弱性が「スマートグリッド」と呼ばれる効率性を追求した自動システムの導入により更に増しつつある現状があります。

どの政府機関も十分に手を付けないために、多くの脆弱点が放置されているのが実情のようです。結果として効率性追求の中で、業界共通の基準や被害状況の共有もなく、サイバー攻撃への対処が極めて不足しているようです。金融業界も似たり寄ったりらしく・・

1日夜、パネッタ長官は同様のサイバーに関する発言を、ルイスビル大学での講演で語ってます
http://www.defense.gov/news/newsarticle.aspx?id=67396
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painting.jpgかつて下院予算委員長を務めたパネッタ長官自らの肖像画が掲げられている委員会室で、後輩委員長に肖像画を指さされながら・・・。

その心境はいかがなモノでしょう。

「議会へサイバー政策報告」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-11-21
「無人機管制システムにウイルス」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-10-13
「米空軍サイバー攻撃規則」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-08-11-2
「発表:サイバー作戦戦略」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-15
「米空軍が対リビアでサイバー攻撃」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-04-02-1

「前半:サイバーと宇宙演習の教訓」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-02-01
「後半:サイバーと宇宙演習の教訓」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-02-02

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