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豪がF-35取得を再考中 [亡国のF-35]

AUsmithDM.jpg1月30日、豪のスミス国防相は当地の記者団に、F-35計画の遅れが、豪の国防力に隙間を生じさせる恐れがある事への懸念を再び表明しました。
記事に「豪はF-35契約の延期を考慮中」とのタイトルを付けた31日付「Defense-News」より

スミス国防相は・・・
問題は単純である。数日前、F-35の最大の購入予定者であるパネッタ米国防長官が、F-35の試験のため、大量生産を遅らせると述べたからである。
スケジュールの変更とコストの問題から、豪も米国と同じように対応しなければならない。

豪は当初からF-35の国際開発プロジェクトに参加している国で、100機のF-35A(空軍用バージョン)購入を考慮している国です。日本のようによく分からないままに、突然駆け込み取得を決定した国とは異なりますが、それでもこれだけ慎重に確認しながら米国と渡り合っています

そもそも豪のF-35取得計画は・・・
AUsmith.jpg最初の2機は2014年に受領し、米国内で初期要員訓練用として使用予定。この2機に関しては契約的にも依然として予定通り受領予定
次の12機は2015年から17年にかけ、4機と8機に分けて、初期の低レート生産から受領予定。上記計14機は、2018年には初期運用態勢に入る見積もり。ただしこの12機に関しては、最終的な購入決定はまだ
●更に続く58機購入に関する正式決定は本年末が期限。この機体は2018年から20年にかけ、F/A-18A/Bの後継となる予定
最後に24機のF/A-18F Super Hornetsの後継となる機体の購入決定はその後となる予定

豪は積極的に調査を実施
昨年7月、スミス豪国防相はF-35の生産状況の再評価を実施すると宣言し、豪政府チームが昨年10月から11月にかけ、テキサスの工場や統合参謀本部のプロジェクト室を調査で訪問している
●昨年12月、政府チームは報告書を国防相に提出。スミス国防相は遅くない時期に報告の概要を公表すると発言
「精力的に報告を分析し、本年の遅くない時期に判断する。我々には能力のギャップは許されない」と国防相は述べている。
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f351.jpgF-35の代わりに、Super Hornetを追加で購入することが代替案として検討されているようですが、正面切って代替案を臭わせて米国と話をする購入者の姿勢がうらやましいです。

どこかの国の様に、米国防省の2013年度予算案の話を聞いて「(日本のF-35取得計画に)影響があるとの印象は受けなかった」との「臭いものにはフタ」姿勢だと、オバマ大統領の米国内産業優遇による雇用創出の罠に落ち、骨の髄までしゃぶられてしまいます。

我が国は、戦闘機重視という誤った道を進んで金を失う最悪のシナリオへ突進中です。

「豪が米のF-35計画精査へ」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-10-29
「F-35操縦者養成に警告」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-11-02

「日本はF-35調達へ」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-12-16
「2016年にF-35を日本へ?」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-08-16
「F-35輸出商売は好調」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-27

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