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セーシェルで米中さまざま [中国要人・軍事]

Seychelles.JPG寒さが急に増してきましたので、本日は暖かな地上の楽園「セーシェル共和国」のお話に致しましょう。
別に大事件があったわけではありませんが、偶然同じ頃に、米中を巡りこの小国で発生した出来事について紹介し、楽園を巡る諸情勢を垣間見たいと思います。
セーシェルの美しい自然については、12月15日夜8時からのNHK総合で放映されます。)

セーシェルは、大小の小島を併せても種子島ほどの面積に、9万人弱の人口を持つ小国です。インド洋上の、マダガスカルの北、アフリカ大陸の東に2000km近く離れて位置し、英や仏の植民地を経て白人とアフリカ人の混血が人口の多数を占める独立国です。
財政困難から、2003年に一端海外の大使館の半分(英、マレーシア、南ア)を閉鎖したが、経済回復に伴い、2007年、南ア、イタリア、中国(日本を兼轄)に大使館を開設しています。

12日付「Defense News」で中国は・・・
ChinaDM.jpg●12日、セーシェルの招待で島を訪れた中国の梁光烈・国防大臣(Liang Guanglie)は、「アデン湾での海賊対処行動や遠洋航海任務のため、中国はセーシェル等の港での物資補給や乗員休養を考えることになろう」との声明を発表した
●中国は「真珠の首飾り」と呼ばれる戦略のもと、セーシェルの他にもインド洋周辺のスリランカ、バングラディッシュ、ミャンマーの港湾に投資を実施又は計画している。

●中国国営メディアは本件に関し、この動きは海外に軍事基地を設けることを意味するのではない、と解説している。
●同メディアは、中国海軍は2008年以降、8000人以上の人員をアデン湾での海賊対処に派遣しており、これまで4300隻の船舶をエスコートした、と報じている。

一方13日付米空軍web記事は・・・
Seychelles2.jpg●13日午前10時22分、米空軍の無人偵察機MQ-9がセーシェル国際空港でクラッシュした。人員に被害はない。米軍はセーシェル空港当局者と協力して残骸を直ちに除去し、同空港は間もなく運用を再開した
●事故発生後、状況は直ちにセーシェル政府に連絡された。原因については調査中である。
米軍は2009年からインド洋やアデン湾での海賊監視のため非武装のMQ-9を同国から運用していると発表していたところ。
2009年当時は海軍のMQ-9の運用も考えられていたが、事故は空軍のReaper無人機が起こした。
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米国が唯一中国軍の活動で讃えるのはアデン湾での海賊対処活動で、軍同士の交流もこれ関連の共同訓練が貴重な「交流資源」となっています。
「久々に米中軍事協議」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-12-09

Seychelles3.jpgクレオール人(欧州人とアフリカ人の混血)に、米国人と中国人が混ざり合って・・。かつて松田聖子に『セーシェルの夕日』との歌がありましたが、この島はのんびりするところでしょうねぇ・・・・
梁光烈・国防部長はそろそろ引退でしょうか? 卒業旅行かも知れませんね・・。

パネッタ長官は、13日から中東アフリカ歴訪に入っています。まずはジブチで激励、イラクで米軍撤退式、トルコで中東情勢を議論し、最後に米国防長官初のリビア訪問の予定です。

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