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海軍トップがアジア太平洋重視と [Joint・統合参謀本部]

greenertnavy2.jpg19日、先月就任したばかりの新海軍トップ(海軍作戦部長:chief of naval operations)グリーナート大将(Admiral Jonathan Greenert)が、シーパワーに関する国際会議でテレビ講演を行い、厳しい財政状況で他の任務が削減されようとも、アジア太平洋地域への海軍アセットの展開を第一優先にすると語りました19日付「Defense News」記事より

潜水艦乗りの新海軍制服トップは・・・
中国の軍備増強と活動範囲の拡大に伴い、例えば副大統領や多くの軍幹部が、米国安全保障にとってアジアが益々重要に成ってきていると述べている。アジアは明らかに第一優先であり、そのように作戦を適応させなければいけない。
Greenertnavy.jpg10年前には全期間の7割しか空母1隻を同地域に確保できなかったが、現在では空母Kitty Hawkもしくは空母George Washingtonのいずれか1隻を確実に配備している
●中国による領土領海の主張に関わらず、私のみ成らず米国政府関係者は、アジア太平洋地域における海軍プレゼンスの拡大と南シナ海の「公海における航行の自由」確保の必要性を繰り返し主張してきたところである。

●海軍は世界でのプレゼンスを確保する必要があると考えており、「あるエリアでプレゼンスを無くせば、物事が悪化しより大きな問題につながる」と懸念している。
●しかし予算削減を受け、世界における安全保障を考慮した作戦行動とパートナー国との演習を比較するトレードオフを余儀なくされるだろう。
国防省の予算削減割り当てを考える時、例えば海軍は、戦略的な「choke points」に近い場所に艦艇等を配備してコミットを維持するような「革新的な」方法を見いださなければならない。
●より効率的な前方展開の好例として、スペインのロタ港にミサイル防衛用の駆逐艦4隻を新たに配備する新協定に合意し、NATOの新ミサイル防衛体制に資することとなった。

greenertnavy3.jpg●我が海軍は10年前、300隻の艦艇と36万人の人員で任務をこなしていたが、現在は285隻の32万人体制にまで縮小をよぎなくされている。
●ただし、海軍任務は増加しており、海賊対処、WMD拡散防止、ミサイル防衛、更にアラビア海での空母2隻や着上陸グループ維持など、厳しいやりくりを迫られている。

●予算削減への対応に関し、アフガンからの撤退後の2015年以降、空母1隻を引退させるか、また航空機をどうするかについて決定したわけではないが、全ての案がテーブルの上にあり、検討が続いている。
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制服幹部からはこのように威勢の良い話が聞こえてきますが、現実は恐らく厳しいのでしょう。
スペインのロタの名前が挙がっていますが、シンガポールへの最新艦艇LCSの配備を巡る協定はどうなっているのでしょう??? アジア重視ならシンガポールにも言及が欲しかったところですが。

近々、RAND研究所が10月に公表した対中国のレポートのご紹介したいと思いますが、元大使や研究者が行った分析はかなりトーンが異なっています。軍事より経済のような・・。地域の同盟国により期待とか・・・。

「次期海軍トップ候補が議会で」 http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-29-1
「海軍海兵隊とも全面対決へ」 http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-04-1
「(追加)海軍海兵隊とも全面対決へ」 http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-07
「リーダーたる者は:海軍卒業式」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-28


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