外交安保担当の総理補佐官は [安全保障全般]

民主党で安全保障を語れる数少ない専門家(自民党・石破茂政調会長も認める)が、総理の側近として外交・安全保障問題をリードする立場に就任されたことにお喜び申し上げます。
ついでに、一川防衛大臣(小沢派)就任と「素人のシビリアンコントロール」発言で、「士気が大暴落」したであろう防衛省の皆様におかれましては、せめてもの慰めにしていただきたいところです。
本日は、そんな長島議員の補佐官としての仕事ぶりを、長島氏のwebサイトからご紹介します。ため息ばかりの読者の皆様にも、少しは元気を出していただけるかも・・・
コラム「乾坤一擲」9月8日より・・

●今回の組閣にあたり、「官邸外交を仕切ってほしい」と、野田総理は私を外交・安全保障担当の総理大臣補佐官に起用したのです。身に余る光栄というか、身の引き締まる思いでした。
●「国際関係をリードできる政治家になりたい」という志を抱き、当時総理の中曽根康弘さんをロールモデルに、米国での貧乏留学を耐え、衆議院初当選後もひたすら外交・安全保障の立法や政策立案に邁進してきただけに、深い感慨を禁じえません。

●野田新総理の外交デビューにあたって私が立てた大方針は、第一に外交の継続性を確認すること、第二に外交のリアリズムに立脚し、国益を見据えた姿勢を鮮明にすること、第三に新総理として最も重視している政策課題を明確に、しかし注意深く相手に示すこと、でした。
●露大統領に対しては、最近のロシアによる北方領土問題無視の姿勢に楔を打ち込むべく、敢えて、北方領土問題の解決により平和条約を締結すべきであることを強調してもらいました。結果的には、先方も静かな環境で領土問題を話し合うことに前向きな姿勢を示してくれました。
●中国の温家宝首相に対しては、「戦略的互恵関係」が短期的な利害得失に目を奪われることなく長期的な視野に立ったウィン・ウィンの関係を築くことを再確認したうえで、東シナ海資源開発に関する協定交渉の早期再開と海上における危機管理メカニズム構築の必要性について、やんわりと促しました。
●韓国の李明博大統領とは、我が国の北朝鮮政策の基本原則である「拉致、核、ミサイルの包括的な解決」の重要性を再確認した上で、拉致問題を置き去りにした経済支援は困難であることについて改めて理解を求めたのです。

●もちろん、国益といっても独りよがりの狭い国益ではありません。長期的に国民の利益を増進できるような真の国益を拡大する「未来に誇れる日本外交」実現のために、全身全霊全力で頑張ってまいります。
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電話会談の内容には、いろいろ突っ込みたい皆様もいらっしゃいましょうが、そこは大人の世界と言うことで・・・。
慶応大の応援指導部のリーダー長を務め、早慶戦の応援を指揮した力で、防衛大臣にも睨みを効かせていただきたいものです。
外交・安保を考える
「米国の理想と世界の現実」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-04-16
「他国はなぜ米国と付き合うか」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-02
「脅威の見方を変えよ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-09
「政治家よ目をそらすな議論を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-26
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