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パネッタ次期長官への公開質問状 [パネッタ国防長官]

パネッタ次期長官に聞いてみたい!!!

panettaleN.jpg8日付「DODBuzz」が「おれが上院軍事委員だったらこんな事を質問する」との趣旨で10個の質問を掲げました。また共和党系シンクタンクAEIも同様の質問11個を7日付で掲載しています。

実際の承認審査質疑は9日木曜日に実施され、先日記事「冷戦でなくブリザード戦」でご紹介したような報道が出ていますが、各所からの質問状により米国防省を巡る状況が表現されていると思うのでご紹介します。

バランスがありシンプルDODBuzzの10個

Q1 米国防省の装備品調達制度は破綻しているのか? 改善が可能か? 原因は国防省の複雑な官僚組織か議会や軍需産業の影響によるものなのか??
Q2 ゲーツ長官等多くの人が、将来増加する人件費と装備品購入費のどちらを優先するかの対決が避けられないと見ている。貴君はどう思う? 対策は?
Q3 米国防支出は米国のGDPを少なくとも4%程度支えているとの議論があるが、どう理解している?

panettaLn.jpgQ4 軍需産業基盤の維持が問題になっている。熟練技術者を維持するため、国防省が兵器開発計画に出費を続けるべきとの議論をどう思うか?
Q5 取得開発技術担当のカーター次官は、小さな軍需産業が生き残りのため合併することはかまわないとのシグナルを発しているが、あなたは同意するか? 軍需産業生き残りに関するあなたの考え方は?
Q6 中国は米国の脅威だと考えるか。Noならばなぜ? Yesなら、米国はどんな対応をする必要があるか?

Q7 陸軍と海兵隊の縮減計画を支持するか? その姿は十分か? より縮減を図るべきか?
Q8 なぜ米国は欧州大陸に大規模な陸軍を人員や装備と共に維持する必要があるのか? 
Q9 ゲーツ長官は、予算削減でもF-35や次期空中給油機、次期SSBNや陸軍や海兵隊の装備更新は進めるべきと優先事業としたが、同意するか? あなたも聖域として残すのか?

Q最後 あなたはオバマ大統領から次期国防長官ポストを打診されたとき、難色を示したと言われているが、短期間の勤務のつもりか? 次期大統領の任期の2016年まで務める準備はあるか?

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より挑戦的な質問のAEIからの10個(タカ派なシンクタンクの誘導質問?)

panettaL.jpgQ1 ゲーツ長官は国防費が現在の国家予算の抱える諸問題の原因ではない、と明確に述べているが、あなたは同意するか?
Q2 QDRを評価する独立委員会は、装備品の早急な手当が必要だとの見解を示しているが、本委員会の見解に同意するか?
Q3 ゲーツ長官は、いくら優れた軍といえども、規模を縮小されれば展開先や実施事項を絞らざるを得ない、と発言したが、あなたはどこへどんな任務を優先するか。

Q4 ゲーツ長官は、軍事費削減は危機を誘発しかねない、また平和維持に軍事力のハードパワーが必要と考えているが同意するか?
Q5 マレン統合参謀本部議長は、装備品削減を考える前に、人件費や手当を削減を検討すべきと2日に発言したが、あなたはどう考えるか?
Q6 1990年代に生じた「装備品調達の休日」が今の戦いに影響を与えたと思うか? これを踏まえ、今時の予算削減を行うべきと考えるか?

Q7 中国の急速な軍事費増強と装備品の近代化に対し、どのように米国防投資は有るべきか
Q8 IAEAはイランが核兵器開発を行っているとレポートしているが、米国はどのように対応すべきか
Q9 中国やロシアの5世代戦闘機開発等を踏まえ、米国はF-22の生産再開や同盟国への売却を再検討すべきではないか

panettaleon.jpgQ10 海軍作戦部長の主張する艦艇数ミニマム316に対し、現有の285隻をどう考え、どのように差を埋めていくつもりか。また海軍は空母12隻が必要だと主張しているが、一方で現在は11隻で運用している。海軍の主張する12隻態勢をどう考えるか?
Q11 現計画では陸軍と海兵隊の人員を削減する方向だが、「アラブの春」以前の決定であり、現在の中東の不安定さを考えると再考する必要はないか? 
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PanettaLeo.jpgゲーツ長官がブラッセルで、役に立たないNATO加盟国に「プチ切れ」し、イラク、アフガン、パキスタン、リビア、F-35、国防費削減、同性愛者対応方針変更等々の課題はてんこ盛りで・・・・。もちろん中国との関係も・・・

ネット上のお写真は、「渋い」表情が多いのですが、左のような「にこやか」で「おどけた」感じも出していただいて、頑張っていただきましょう。

まんぐーすは、まだ「お声」を拝聴していないのですが、ぜひ早めにお伺いしたいのもです。実際、オバマ大統領は別として、スピーチの格調はぜひ吟味したいです。

「公式発表:次期国防長官」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-04-29
「脅威の見方考え方を変えよ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-09

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