ペトレイアス司令官を５つ星へ [Joint・統合参謀本部]
13日付のWSJ紙によれば、米議会内に米軍のアフガニスタン司令官を務めているペトレイアス大将（４つ星Gen. David Petraeus）を５つ星の将軍に昇任させようとの動きがあるようです。同日付「Defense Tech」記事によれば・・・５つ星の将軍には２段階があり・・
●General of the Armies（複数形 最高位）
過去に２名。独立戦争を指揮したGeorge Washingtonと第一次世界大戦で米軍全体を指揮したJohn Pershing
●General of the Army（又はNavy）
過去に８名。陸軍ではアイゼンハワー、マッカーサー、マーシャル、ブラッドレー、アーノルド。海軍ではニミッツ、ハズレー、キング、リーハイ。
George Washingtonは独立戦争で８年間前線指揮官を務めたようですが、ぺトレイアス司令官は間もなくワシントンの在任期間に並ぶようです。この８年間の換算の細部にHolylandは自信がありませんが・・・
2003年には101空挺師団司令官として、イラク戦争の先陣を切ってイラクへ進撃
2005年からは一端前線指揮官を離れ、イラクの教訓から教育ドクトリンコマンド司令官として「COINマニュアル」を編纂。イラク・アフガン作戦のバイブルとなる
2007年イラク多国籍軍司令官 最悪だった状況を驚異的に回復させる
2008年米中央軍司令官に就任 イラクとアフガン両戦争を指揮する指揮官に
2010年マクリスタル大将の失言問題を受け、大統領の依頼により格下のアフガン多国籍軍司令官に就任
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最後に５つ星の将軍が誕生してから既に半世紀以上が経過しているようですが、米国関係者のペトレイアス司令官への評価は党派を超えて非常に高く、この方向に進むであろうとWSJ紙は述べています。このWSJ記事を紹介する「Defense Tech」記事も「諸手をあげて」賛成の姿勢です。
タリバンやアルカイダも５つ星のペトレイアス司令官に敬意を表し、アフガンに平和が訪れることを願います。
ぺトレイアス大将の退任式スピーチ
→→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-09-01
おはようございます。
ペトレイアス将軍の評価が非常に高いのは、将軍の功績などを考えると当然だと思うのですが、元帥位への昇進話となるとまた別なような気がします。
ワシントンとパーシングが叙された“General of the Armies”は、正式な階級章こそないそうですが、5つ星のさらに上の6つ星に相当する階級…もしも任命ということになればもの凄い事なのは間違いないですね。
ただ、どうでしょう…過去に元帥に任命されている先人の面々がビッグネーム過ぎるので、ペトレイアス将軍が固辞しそうな気がします。
また、元帥位も気になるのですが、今後ペトレイアス将軍がどのようなキャリアを辿っていくのかも気になるところです。
今はアフガンで手一杯でしょうし、陸軍参謀総長の後任には陸軍訓練・教義コマンド司令官のデンプシー将軍が指名されましたし…個人的には次期統合参謀本部議長もあり得る人物だと思っているのですが、アフガンが終われば退役するのか、さらなる上級職に就くのか、注目すべきところだと思います。
by Awakko (2011-01-20 05:11)