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ISAFへの増派を米国が懇願 [ゲーツ前国防長官]

gatesisaf.jpg5日、ゲーツ長官はイスタンブールで開催されたISAF国防相会議で44カ国の関係国に対し、アフガニスタンへの派兵支援、特に治安部隊育成への支援を訴えました。
最終的には、今月末に再び開催される同様の会議で一定の結論を得るようで、今回は主導的立場の米国から状況説明行われました。「説得の火蓋が切られ」と米国防省は説明しています。

説得のためゲーツ長官は以下のような支援を約束しました・・・
matvsimages.jpg●米国は、リスクの高い地域に展開する国の兵士に対し、米国の法律が許す範囲で可能な限り早くMRAV(装甲強化車両:mine-resistant, ambush-protected vehicle)を提供する。
(話題の装甲車両は、アフガニスタン特別仕様のM-ATVsが既に同地に800両配備されているほか、ポーランド軍に50両がリースされています。湾岸諸国に同類の車両が2200両備蓄されており、これを転用する可能性があります)
●米国は、IED(仕掛け爆弾)対処を支援する秘密情報を派遣国に提供する用意がある。

米国はIASF諸国を含めた世界各国から約9千名の増派を期待していますが反応はよくありません。本件に関し、茂田宏のブログ「国際情報センター」は以下のように説明しています。

(以下引用)NATOは7千人がどの国から来るか、明らかにしていないが、本当に新規に派遣される兵力は4千人くらいにとどまるようである。
たとえばNATOは大統領選挙に際し派遣された1500名が引き続きアフガンにとどまることを算入しているし、NATO加盟国ではないグルジアからの900名を含めて考えている。また2千名のオランダ軍が12月には引き上げるが、それを算入していない。1月25日、上院軍事委員長レビンは、同盟国はアフガン治安部隊の訓練要員の10%を提供しているだけであり、これは「まったく受け入れがたい」と述べた。NATO諸国の現在の派兵数と最近の主要な約束は次の通り。
現在の派兵数:
米―45780名(NATOの指揮下にあるもののみ)、英国―9500名、ドイツ-4280名、仏―3750名、伊―3150名
新規兵力の約束: 伊―1000名、ポーランド-600名、スペイン-511名、ドイツ-500名、英―500名(以上引用)

例えばドイツには3倍の1500名が期待されていたようであるが、メルケル首相は「これが我々の決断である」とこれ以上が困難であることを示唆しています。

下の写真は、精力的に各国国防相と協議するゲーツ長官とマクリスタル大将です。
左から韓国(参加してたのか!)、スペイン(女性国防大臣)、ポーランド参謀総長(UNDOFでお世話になりました)
gateskorea.jpggatesSpchacon.jpggatesgagor.jpg





(付録)QDR対中国の新作戦構想に関する部分(Holyland推定
   → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-05
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