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米国防高官が相次いで中国に不信感 [米国防省高官]

13日、米下院軍事委員会にグレグソン・アジア大平洋担当国防次官補(Wallace Gregson, assistant secretary of defense for Asian and Pacific security)とウイラード太平洋軍司令官(Navy Adm. Robert Willard)が出席し、中国との関係について語りました。両氏共に、中国の言行不一致とミリ・ミリ対話が伸展しないのことにいらだちを示しています。

●グレグソン国防次官補
gregson2.jpg(Holyland注:この方は元海兵隊大将で、太平洋軍と中央軍の海兵隊司令官を歴任し、沖縄での勤務経験も豊富で極東情勢にも精通しており、日本でも信頼が厚い人物。普天間対応も期待されてのオバマ政権起用と言われている)
米国とこの世界最大の国との関係は、込み入ったものである。中国は、ある面ではパートナーであり、別の面では競争者である。米国は中国に継続的に関与することにより不確実性を抑えなければならない。米国の中国への関与は、米国の本地域への関与と不可分である。特に国防省は、中国の核、サイバー、宇宙開発に懸念を持っている。
(中国が今週、ミサイル迎撃実験を行ったと公表したことに関し・・)「事前通報は承知しておらず、実験後の情報提供も不十分だった」と不快感を示した。

●ウイラード太平洋軍司令官(海軍大将)
willard3.jpg中国は国防計画が防衛目的のみで、経済発展のための平和的友好的協調を求めると主張する。しかし中国軍は、戦力投射力、非通常戦・通常戦の面でその能力を増大させてきている。このような不透明さを、軍対軍の対話の中で解消せんとする課題を持っている。
このため中国に継続的でコンスタントな対話を呼びかけているが、政治や経済分野での対話伸展と比べ、立ち遅れている。
米軍の東アジアからインドにまで及ぶより密な関与と同盟の強化が、中国との協力的で包括的な関係発展の環境整備に欠かせない。

どなたかの論文に、過去の米中軍事交流から見た中国の特徴を整理したものがありました。本当に難しい国です・・・
1 政治的影響を受けやすい(格下ASEANとの関係には影響ないが・)
2 2国間で透明性確保は期待できない(中国は誰に会っただけに関心)
3 相互主義に対する配慮が中国にはない
4 対話から新たなものは出てこない
5 軍事能力が釣り合っていない国には何も明かさない

(付録)QDR対中国の新作戦構想に関する部分(Holyland推定
   → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-05

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