アフガン用新型兵員輸送車M-ATV

１２日、ゲーツ国防長官はアフガニスタン用に改良した新型兵員輸送車M-ATVの製造工場を視察し、増産体制を敷くラインの従業員たちの「兵士の命を救う仕事」を讃え、激励しました。製造会社ＨＰは　http://www.oshkoshdefense.com/defense/products~matv~home.cfm
国防省は６月に、五大湖南西岸のウィスコンシン州にあるOshkoshコーポレーションと、同車両６６００台の生産契約を結びました。
同社は契約後、８時間２交代制の増産体制を敷き、７５０人を新たに増員して軍の要求に対応しています。そしてその結果、７月に月産４６台だったものが、１１月には月産６６０台を達成する見込みだそうです。
ゲーツ長官は「第２次大戦以降で、コンセプトからフル生産までを１年以内に実現した初のケースである」と同車両の開発調達プロセスをいろいろな場で賞賛しています。

イラクで使用している同目的車両のMRAPの重量が６万ポンドであるのに対し、同程度の防護能力を維持しながらM-ATVは重量を２．５万ポンドに抑えることに成功しています。
更に車輪間隔を短くしてアフガンの地形に適したものにし、かつ底面にV字形底面を採用して搭乗員防護力を高めています。
アフガンのカンダハルでは、その新型サスペンションとともにM-ATVsは現地関係者から「べたほめ」をもらっている、と同社のカンダハル関係者は語っています。

最初の４１台が１０月２２日にアフガニスタンに既に到着していますが、後続の８４１台も、海上輸送準備のため既に海軍基地に到着してます。

「ゲーツ長官が来るというので、朝から工場中が大騒ぎ」と語る製造ラインの従業員に対しゲーツ長官は、「今日あなた方が作ってくれている車両が、明日戦場の兵士の命を救うのだ」と激励の言葉をかけました。

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