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米空軍トップが一体感維持に必死 [米空軍]

schhw.jpgシュワルツ空軍参謀総長が、10月29日から11月1日までナッシュビルで開催されていた空輸給油協会(Airlift Tanker Association)の41回総会で演説し、米空軍の優先事項、運用 の重視事項、調達の優先事項等々を説明した後、「名声を得るのは困難だが、失うことは容易」と危機感を訴えました

そして、「いかなる任務、いかなる所属、いかなる背景(職種)であろうと、空軍は一つのファミリーである。」と、ゲーツ長官による不正規戦重視の中での空軍内部の混乱を収めるべく、現場兵士と国民の期待に応えるための努力を訴えました。
戦闘機パイロットでない、特殊部隊AC-130操縦者のシュワルツ参謀総長はスピーチで・・・

米空軍の優先事項
●空軍核戦力部隊の再活性化
●今現在の戦いでの勝利とあらゆる形での貢献
●長引く戦いに伴う家族への支援
●老朽装備の更新(タンカー・戦闘機)と調達・軍需産業の名声(回復)
c-27spartan.jpg運用上の重要事項
●現場兵士の命を握るISR
●統合の現場要求を満たす、高い適時性や達成度が求められる「直接支援」輸送任務 この任務のために38機のC-27輸送機を準備する。


調達取得の優先事業
●1番は次期空中給油機、2番はF-35
●QDRと核態勢見直し(NPR)関連で空軍にとって最も重要な「長距離攻撃力」
●「打ちっ放し能力」
そのほかの重要事項
●戦闘捜索救難能力。国内の戦技課程を閉鎖してアフガンに送った。
●軍の運用に欠かせない衛星通信網の維持
●サイバー対処

schwa2.jpgお気づきのように、空軍の花形「戦闘機操縦者」への呼びかけがほとんどありません。このスピーチの構成は9月16日のゲーツ長官(於:空軍協会)とほとんど同じで、唯一異なるのは、「いかなる任務、いかなる所属、いかなる背景(職種)であろうと、空軍は一つのファミリーである。」と必死に一体感を訴える姿です。いわば中間管理職のシュワルツ参謀総長は大変です。

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