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米陸軍が将来作戦の方向性に言及 [安全保障全般]

X1CAOFU.jpg20日、米陸軍訓練ドクトリンコマンド(TRADOC)で実施された上級指揮官講習会に置いて、将来作戦の方向性や指針を示す文書(Army Capstone Concept)の中身についてコメントがありました。このCapstone Conceptは命令ではありませんが、現在と将来の環境予想等を踏まえ、米陸軍としてどのように作戦を行うかの見解を示すものであり、このコンセプトを基に種々の作戦計画が立てられることになります。2005年版の改訂中で、本年12月に発表予定だそうです。米国防省HPより

改訂チームのリーダーであるTRADOCのマクマスター准将(McMaster)によれば、
基本となる考え方
ケーシー陸軍参謀総長の「将来の戦いの勝利について考えつつ、今現在の戦いでの勝利獲得とのバランスをはかる」との考えに沿ったもの。
改訂の狙い
以下の3つの問いへの回答を目指すもの。問1:将来戦闘の様相 問2:陸軍は政治目的のためどんな作戦をすべきか 問3:新たにどのような能力を身につけるべきか
最も大きい変化事項
状況を掌握し認識を高めようとする技術の限界を学んだ。敵の妨害行為により我々の技術では我々の知りたいことが十分把握できないことを理解した。・・・と語り、これまで奨励してきたNCWの限界を認めました。また、状況認識の要素として、活動地域の民族的・文化的要素を取り入れ、将来戦闘環境を考慮した、とも説明しました。
鍵となるポイント
柔軟性を持つこと。予想されるハイブリッドで複雑な環境下に置いては、どれだけ考えても正解を得ることは難しいが、将来戦闘の要求が明確になった際にも大きくはずれていないことが重要。そして、課題となる事項として以下の12項目を挙げました。

衆目監視下での作戦遂行
パートナーと共に多様な人々の中での作戦遂行
統合で敵の近接拒否を克服
遠方での継続的な作戦継続
戦場情報収集のための戦い
近接する敵への兵力の投入
広大なエリアにおける治安維持作戦
パートナーの能力向上
低劣度ながら定期的な戦闘行動
都市環境の中でのハイブリッドな脅威の克服とウェブ防御
複雑な地形での戦術機動力の確保
複雑な環境下に適した後方兵站の再構築   ・・・・どれも大変です。問題の列挙で終わってますね・・・。しょうがないかな。

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