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オバマ政権国防政策の「ハード・チョイス」 [安全保障全般]

注意!! → Holylandを防衛研究所の菊池茂雄氏や高橋杉雄氏と勘違いしている人がいますが、他人です。大変迷惑しています。「はてなアンテナのvon-mansteinさん」には訂正をお願いし、修正していただきましたが・・・。

takahashi.jpgHolylandは、ゲーツ国防長官やマレン統参議長等の日々の発言から米国防政策を取り上げることが多いのですが、少し広い視点で紹介している方がいます。
防衛研究所の高橋杉雄氏で、国際安全保障学会の機関誌「国際安全保障」09年6月号に「オバマ政権の国防政策~ハードチョイスへの挑戦」を投稿されています。

オバマ政権には、過去からの遺物の処理のような3つのハードチョイス(困難な選択)が国防政策上かせられているとの整理です。

●非正規戦対応重視へのハードチョイス
911事案以降、更にQDR2006においても、前政権は非正規型脅威への対応を掲げたが、過去の予算を見る限り「かけ声先行」で実質的中身へのバードチョイスが決断されていなかった。オバマ政権は正にハードチョイスを迫られている。
●「調達の休日」終焉に対するハードチョイス
80年代前半のレーガン政権軍拡により、大量の戦闘機・戦車が購入されたため、冷戦終了後の90年代から兵器「調達の休日」期間が訪れ、装備の更新や準備がなされなかった。しかし当時から20年以上が経過し、空軍の主要装備であるF-15,16,18や主力戦車M-1の老朽化が進み、厳しい財政下、今後何らかの形で装備更新を決断するハードチョイスに直面する。
戦略抑止に関するハードチョイス
オバマ政権は戦略核戦力を主要な論点としてハードチョイスを行わなければならない。現在の核弾頭は15~30年以上以前に製造されたもので、その品質や威力が保証できない時期を迎えつつある。START1後継交渉や「核のない世界」プラハ演説を受け、人材の配置を含めどのような方向性を目指すかの選択に直面する。

少し短い要旨紹介になりましたが、経緯説明が有り、参考文献も豊富に紹介されていることから、興味のある方には全体イメージを形作るのに良い文献かもしれません。

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