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太平洋軍司令官のQ&Aより [Joint・統合参謀本部]

Keating1.jpg29日、キーティング太平洋軍司令官がワシントンDCのシンクタンク、アトランティック・カウンシルでプレスも交えた講演をしています。
講演自体は、「太平洋軍の任務エリアでは、パートナーシップとレディネスとプレゼンスを重視していく」との一般的な内容でしたが、質疑応答の中でいくつか興味深いものがありましたのでご紹介します。

●(中国との関係に関する質問に対し、)中国との軍事交流は、米国の台湾への武器供与をきっかけに昨年10月から中断しているが、先週のフロノイ国防次官の訪中を通じ、中国が交流再会に応じるであろう多くの兆候に接している。
●(中国潜水艦の活動活発化に関し、)少しばかり潜水艦を増強してくれるように頼んでいる。まもなく国防省と米海軍が決定するすると思うが、現在の太平洋軍6にその他のエリア4の比率を見直すことになる。(別の質問に対し、)水上艦艇に関しても、少しばかりの増強をお願いしている。
●(普段どのように勉強しているかとの問いに対し、優秀なスタッフがいていろいろブリーフィングしてくれる等々の回答に続き、)他国を訪問する際は大使館の人たちと多く時間を過ごすように心がけている。特に国防省や国務省関係の人たちばかりでなく、例えばランチの時は経済活動関連の館員や地元関係者と時間を持つように心がけている。
●(QDR策定作業に関して、)2週間前にもワシントンに来てQDRに関する意見を述べる機会があった。核や宇宙関連施策の見直しと平行する国防省にとって極めて大変な作業であるが、年度の予算の時よりも遙かに多くの関与の機会が与えられていることに感謝している。(中略)細部は述べられないが、太平洋軍からは10個の優先要望を挙げており、10個全てがQDRに反映されることになる。(中略)例えば、当地域は広範なエリアを担当しているので、ISR能力の充実が望まれる。
●(日本が海上発射型巡航ミサイルを要望しているとの質問に関し、)日本がそのシステムを欲しているとは認識していない。核の傘が引き続き続くことを日本は希望していると認識している

秋には退役されるようですが、しっかり仕事されてます。ただし、潜水艦増強のやりとりでは、取り巻きの海軍幹部から「あまりしゃべるな」の合図が出ているようで、ジョークのねたに使っています。中国との関係には気を遣ってますね・・・

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